「ゲイが住みにくい国ランキング」を米ギャラップが発表、ワーストはセネガルとパキスタン

ゲイやレズビアンにとって最も住みにくい国はセネガルとパキスタン――。これは米調査会社ギャラップが8月に発表した調査結果。2013年に123カ国・地域を対象に調べ、それを数値化した。

調査方法は、あなたの住む場所はゲイやレズビアンにとって住みやすい場所ですか、と質問。「はい」と答えた比率をまとめた。これによると、最低はセネガルとパキスタンでそれぞれ1%ずつ。これに続くのがウガンダ、マリ、インドネシア、エチオピア、アフガニスタンで2%だった。こういった国には反同性愛法が制定されており、セネガルの場合、同性同士の性的行為は懲役5年以下、罰金3000ドル(約35万円)以下が科される。

対照的に、ゲイやレズビアンにとって住みやすい場所と答えた比率が高かった国は、オランダの83%を筆頭に、アイスランド(82%)、カナダ(80%)、スペイン(79%)、英国(77%)、アイルランド(75%)などの欧米諸国。上位6カ国はアイルランドを除き、2013年時点でいずれも同性婚が認められている。

日本は28%と平均より少し上のレベル。グアテマラ(29%)、インド(26%)とほぼ同じ水準だ。アジアでゲイ、レズビアンに最も寛容なのはフィリピン(58%)だった。ネパール(52%)、台湾(39%)、カンボジア(29%)がこれに続く。このほか、タイ21%、ベトナム21%、中国14%、マレーシア10%など。

中南米・カリブではウルグアイ(71%)、アルゼンチン、ブラジル(ともに68%)が上位にランクイン。域内ワーストはジャマイカの10%だった。またアフリカの最上位は南アフリカで49%と断トツ。ほとんどのアフリカ諸国は11%以下と、同性愛者にとってアフリカは危険な国であることが浮き彫りとなった。

この調査の対象に含まれていないのは、エジプト、モロッコ、サウジアラビア、ヨルダン、ナイジェリア、バーレーン、ブータン、イラク、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンなど。

ゲイやレズビアンにとって住みやすい国ランキング(ギャラップのホームページから引用)

ゲイやレズビアンにとって住みやすい国ランキング(ギャラップのホームページから引用)

ゲイやレズビアンにとって住みやすい国ランキング(ギャラップのホームページから引用)

ゲイやレズビアンにとって住みやすい国ランキング(ギャラップのホームページから引用)