政府系犯罪組織ラ・ピエドリータの幹部ら。中央が創設者のバレンティン・サンタナ氏。一般市民を恐怖に落とすベネズエラのマドゥロ大統領が米国に拘束されたことを受け、マドゥロ政権(チャビスタ)を支持する暴力組織(総称「コレクティーボ」)のなかでも最も凶暴で影響力をもつとされる「ラ・ピエドリータ」の創設者バレンティン・サンタナ氏(写真中央)が声明を出し、ベネズエラ国内の市民を震え上がらせている。
ラ・ピエドリータを含むコレクティーボはすでに、ベネズエラ各地で銃を持ってパトロールし始め、市民を捕まえているようだ。そうしたシーンを盗撮した動画も出回り始めた。
ベネズエラの反体制側(民主派)は武力組織をもたないため、ベネズエラが内戦に陥るリスクは高くない。だが今回の米国の介入を契機にマドゥロ政権側は、一般市民のほとんどを占める反体制派への弾圧を強化。「マドゥロ大統領が米国に拘束されたことを祝ったら、すぐに捜索し、逮捕する」と定めた命令もデルシー・ロドリゲス暫定大統領が出した。
1999年から続くチャベス、マドゥロ両政権下でベネズエラ経済は完全に崩壊、国民の4分の1(約800万人)が困窮などを理由に国外へ逃れた。2013年にチャベス氏が死去し、その後を継いだマドゥロ大統領は独裁者を強め、市民への弾圧を続けている。
米トランプ政権によるマドゥロ大統領の排除は、国内外のベネズエラ国民のほとんどに歓迎された。国外で暮らすベネズエラ国民が喜びを爆発させたのとは対照的に、ベネズエラ国内ではむしろ、拘束や拷問、殺害などはむしろ増え、一般市民にとって「解放」はまだまだ程遠い状態だ。
ラ・ピエドリータの声明の骨子の日本語訳は下のとおり。
「ベネズエラの同志たちへ。ラ・ピエドリータの領土より。
祖国ベネズエラとマドゥロ大統領を守るための戦いで倒れた32人のキューバ人愛国者に敬意を表する。そしてまた、反骨精神に満ちた敬意を、祖国を守るために命を捧げたベネズエラの仲間たち(米国の軍事作戦の犠牲者)にも捧げる。
ここから同志に呼びかける。愛国者らよ、団結を。
われわれがいま必要とするのは団結だ。団結こそが、米国の帝国主義を打ち破る。
裏切り者はすでにこの中にいる。人々を惑わそうとしている者たちに言っておく。もう無駄だ。見ろ、裏切り者たちが何をしたか。米国の帝国主義にとって都合の良いように、マドゥロ大統領と妻のシリア・フローレスを連れ去るための道を整えたのだ。
われわれは世界に訴える。マドゥロ大統領とシリア・フローレスの自由を求める。
勝利の日まで、祖国か死か。われわれらは勝つ」














