鍛え抜かれたアルバルカ・カエレ選手の肉体。スクワットで200キログラムのウエイトを上げられるという。本人はダカールの下町バラカ生まれだが、両親はセネガルの南に位置するギニア共和国からの移民引退後は靴屋を開きたい
アルバルカ選手は言う。「2026年からはセネガル相撲一本で食べていきたい。1年に3回勝てば生活できる」
とはいえ現実はそう甘くない。稼いでも、賞金の9割がコーチ・クラブ・マラブー代で“消えてしまう”からだ。
「賞金の1割しか手に入らないと、自分は搾取されていると感じる。仕組みがわからないと騙される」(アルバルカ選手)
ただアルバルカ選手によると、セネガル相撲の大スターで、東南アジアを中心に活動する格闘技団体ワン・チャンピオンシップにも参戦するオマーン・ケイン選手(通称ルッグルッグ)もダカールの自宅にいっぱいグリグリグッズをもっているという。「そのおかげでルッグルッグは5年間で2回しか負けていない」と説明する。
試合に勝てば、近所総出でお祭り騒ぎ。アルバルカ選手は地域のヒーローになる。そんな彼の夢は、大きな家に住み、豪華な車に乗ること。「お金持ちになりたい」
ただすでに31歳なので、現役を退いた後のことも脳裏をめぐる。
「靴屋を開きたい。靴のビジネスをしている友人がいて、助けてくれそうだから。でもセネガル相撲やボクシングのコーチになれれば、それもいい。だけどマラブーにはなれない。お金を払わないと、秘密の知識を教えてくれないから」

にこやかに取材に対応するアルバルカ選手(ダカールのバラカ地区の自宅で撮影)
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