2020-07-27

【9月の土曜に開講】言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』の参加者を募集します(〆切8/29)

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「言語化スキルを上げたいです。どうすればいいですか?」

こんな質問が時々、20~30代の方からganas編集長のもとに舞い込んできます。

この質問、正直とても答えにくい。どこから答えればいいのかな、と頭の中がぐるぐる回り始めます。いっぱいあるけど、あえて言うと何だろう。

そうだ。「質問力」だ!

なぜなら良い質問は、たくさんの濃い情報を引き出します。悪い質問は、尋問のようになって、または意味が広すぎて(相手が答えにくくて)、断片的な情報しか得られません。

良い質問は、相手に気づきを与えます(なるほど!と感謝されます)。悪い質問は、文句を言っているように聞こえます(相手をイラつかせます)。

質問力はまさに、記者(言語化する人)にとって記事を書くうえで必須のスキル。質・量ともに情報が十分(キリはありませんが)あれば、文章がどんなにも稚拙でも、記事は完成できます。反対に情報の質・量が足りないと、いくら名文が書けたとしても、中身はスカスカ。これでは言語化できたとは到底いえませんよね。

ganasは2012年の創刊から、累計600~700人を対象に記事の書き方を教えてまいりました。8年間で蓄積したノウハウをベースに、8月(満員御礼)に続き9月にも、新たなスピンオフ(派生)コースを開講します。その名も「言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』」。

世にも珍しい「質問力」と「言語化スキル」を掛け合わせた内容。「コロナの夏に学ぼう企画」ということで、通常の10~30%引きの特別価格でご提供します。

東京オリンピックで盛り上がるどころか、新型コロナのあおりで途上国にも行けず、“ステイジャパン”を余儀なくされている皆さま。ganasと一緒に、2020年の夏をスキルアップの夏にしませんか? オンライン(Zoomを使います)で開催しますので、全国どちらからでもご参加いただけます。

言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』の内容は下のとおりです。

講座のアクティビティは、国際協力・途上国の分野で活躍する/活躍しようともがく人を、受講者の皆さまが“記者”になってワイワイ取材し(オンライン)、記事を書くこと(ご自宅での課題)。楽しいだけでなく、情報を引き出せる質問のコツから、伝わる記事の書き方までを徹底的に学びます。

講師を務めるのはganas編集長の長光大慈。期限通りに提出していただいた記事はすべて、ひとりひとりにアドバイス付きで添削します(ここまで懇切丁寧に添削してもらえる講座はおそらく他にありません)。「ganas 流『伝わる記事』の書き方ガイド」(PDF版)も無料で進呈します。

言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』で学べることは主に2つあります。

1つは言語化スキル。もっというと「情報を引き出す質問力」と「伝わる書き方」です。

皆さまが頑張って書いた文章は、悲しいかな、想像を絶するレベルで読まれていません。読んでくれるのは家族と友だちだけ。1億総発信の時代、これが現実です。

ですがそうはいっても言語化スキルは、記者としてだけでなく、プロジェクトを企画して遂行するためにも、モノやサービスを売るためにも、また仕事を得るためにも(就活のESなど)必要不可欠です。人生は、書くことから逃げられません。

楽しそうに生きている著名人をみても、ほぼ例外なく、みんな言語化スキルが高いですよね。言語化スキルとは早い話、長い人生を楽しく、そして自由に生きられる強力なツール。中年になってから「おれ(私)、書くのダメなんだよな~」と後悔しても手遅れなのです。

もう1つの学びは、国際協力・途上国の分野で活躍する/活躍しようともがく人のキャリアをリアルに知れること。

言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』では、途上国をフィールドに活躍する/活躍しようともがく人(合計2人)をオンラインで取材します。

1人は「勝手に押しかけ型」。大学院を休学して、カンボジアの教育省やJICAカンボジア事務所へ勝手に押しかけ、現地採用スタッフとして働きます。日本へ帰国してからは、開発業界の専門誌「国際開発ジャーナル」の記者・編集長として12年活躍。2019年には、現地から見た「世界の姿」を知るニュースサイト「ドットワールド」を立ち上げました。

もう1人は「自由奔放型」。学生時代にミャンマーに「はまった」のが人生の転機に。新卒で日本のNGOに就職。いきなり駐在員として、ミャンマーの田舎で働き始めました。その後、ヤンゴンのどローカルの会社に転職。ただ“幸せ”は長く続きませんでした(涙)。

ある意味、対照的な2人です。彼女らのキャリア(勝手に押しかけ型、自由奔放型)の描き方、現在の仕事の内容、気持ち(理想と現実)、今後の生き方、そのためにやっていることなどについて忖度なしで質問をぶつけてみませんか? 「美しい上辺の話はもういいよ!」「ドロドロした生の話をもっと聞きたい!」「理想と現実を知りたい!」と思う方におススメです。

途上国で将来働きたい方、言語化スキルを上げたい方、夏休みに何か有益なものを学びたい方、コロナの夏の自己投資のひとつとして言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』へぜひお越しください。

開講日時は9月5、12、19、26日(すべて土曜)の夜8時~10時半。土曜の昼間を有効に使え、貴重な週末もエンジョイできます。

ganasは過去13回、「途上国」と「伝わる書き方」を同時に学べる『グローバルライター講座』(8回コース)を開いてきました。これまでの受講者は500人以上にのぼります。通常の8回コースが「伝わる書き方を体系的に学ぶこと」に主眼を置くのに対し、今回の4回コースは「取材できる」実践性が魅力です。

【言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』の日程と内容(予定)】

・第1回:9月5日(土)20:00~22:30

取材してみよう(スピーカー:玉懸光枝さん)、記事はディテール(詳細)が命、裏付けがない記事は記事ではない、裏付けとは何か、1つの質問で聞きたいことはすべて聞き出せるのか

玉懸光枝さん(勝手に押しかけ型)

国際協力を仕事にしようと決意したのは、大学1年生のとき。親しかったバングラデシュ人留学生夫妻が、日本で生まれた子どもに「みつえ」と名付けてくれたことがきっかけだった(笑)。とはいえ、その後のキャリアは手探りの連続。東大大学院の博士課程で教育を研究しながら、将来を描けずに悶々とする日々を過ごす。

「伝える」という、自分なりの国際協力のやり方を見つけたのは、大学院を休学してカンボジアで過ごした5年間。駐カンボジア日本大使館→カンボジア教育省→JICAカンボジア事務所と渡り歩いたが、このうち教育省とJICA事務所は「勝手に押しかけて、現地採用スタッフとして雇ってもらった」。

JICA事務所で働いていたとき、大規模なインフラ事業とそれに伴う住民の移転を巡って賛否が分かれた議論が交わされたことがあった。フェイクニュースが流れるなか、現場の情報や関係者の思いを正しく発信し、伝える必要があると感じた。

日本に帰国後は、国際開発ジャーナルの記者・編集長として、国際協力の現場の人々や祖国を変えようと挑む地元リーダーら1000人以上を取材してきた。現在は、創刊編集長を務めるドットワールドの運営に試行錯誤する。

・第2回:9月12日(土)20:00~22:30

受講者の皆さまが書いた記事のフィードバック、視点のもち方、欲しい情報、裏付けのとり方、具体的に書く方法(抽象的に書いても伝わらない)、眠くならない文章の書き方、見出しとリードにこだわろう!など

・第3回:9月19日(土)20:00~22:30

取材してみよう(スピーカー:高橋宏佳さん)、オープンクエスチョンか・クローズドクエスチョンか、質問はひとつひとつ考えるのではなく連続性をもって、取材中に書きたいテーマとアングルを決めよう

高橋宏佳さん(自由奔放型)

「電力供給が不安定な途上国で再生可能エネルギーを広めたい」という夢を追い求め、ミャンマーの大都市ヤンゴンの太陽光発電施工会社に2020年1月に転職。同時に、3人の田舎出身ミャンマー人と、月収8万円・家賃1.5万円・冷蔵庫なしの貧乏生活がスタート。部屋でネズミが走り回っていても、ゴキブリが大量発生しても、水浴びの水が泥水でも、笑い飛ばせる順応力を身につける。

ところが新型コロナの影響で会社が倒産の危機に。5月に日本に帰国し、現在は学校教員として働く。ヤンゴンと比べれば、天国のような日本での生活に物足りなさを感じ始め、再びミャンマーに戻るべく、戦略を考え中。

ミャンマーとの付き合いは、2016年のganas主催「Global Media Camp in ミャンマー」にさかのぼる。ミャンマーで1カ月の尼さん修行を経て、2018年から2019年まで国際NGO Peace Winds Japanのミャンマー駐在員としてカレン州の州都パアンに駐在していた。

・第4回:9月26日(土)20:00~22:30

受講者の皆さまが書いた記事のフィードバック、視点のもち方、欲しい情報、裏付けのとり方、具体的に書く方法(抽象的に書いても伝わらない)、結論から書かないと読まれない!など

*内容は変わる可能性があります。
*場所:ご自宅(Zoomをつなげます)
*詳細は参加が確定した方にご連絡します。
*やむなく欠席される場合は、その回の録画を視聴できます(保存期間は1週間程度。ダウンロードしてください)。
*期日通りに提出していただいた原稿(課題)はganas編集長がすべて、ひとりひとりにコメント付きで添削します。
*新型コロナの状況にもよりますが、ご希望があれば、オフ会を都内で開きます。 

【言語化のカギは質問力!実践型『グローバルライター講座』の3つのメリット!】

①取材をして記事にする(言語化する)コツがわかるようになる!

質問力を含む言語化スキルは人生を変えます。「自分のやっていることが他人に伝わる人生」と「そうでない人生」を想像してみてください(わかりやすい例がES)。伝わらなければ何もやっていないのと同じ、とまでは言いません。ですが間違いなく言えるのは、言語化スキルをもたない人生は“余計なハンディ”を負うということ。そのハンディ、ポイっと捨てませんか?

②途上国で活躍する/活躍しようともがく人の生のストーリーを裏まで聞ける!

国際協力・途上国に関心がある人にとって、将来のキャリアをどう描くかは悩みの種。「手探り型」「自由奔放型」という異なる2人のストーリーを追うことで、キャリアを考える際のヒントが得られます。夢への道はひとつではありません。アップルの創業者スティーブ・ジョブズの有名なスピーチの一説「Connecting the dots(点と点をつなげよう)」にあるように、自由奔放型はいま、「点」(好きなことを徹底的にやる)を作って増やしている最中ともいえます。可能性は無限大。

③ganas編集長からフィードバックを直接もらえる!

書くことは考えること。自分が書いた記事に対して、メディアのプロからアドバイスや指摘をもらえることは滅多にない機会です。どこを突っ込まれるのか、翌週までにそれをどうクリアしていくのか、この繰り返しが集中的なスキルアップにつながります。どんな視点で書いたものがユニークなのか、こうした気づきも刺激になること間違いなし。

【費用】

・一般:1万7800円
・学生:1万5800円
・「ganasサポーターズクラブ」のサポーター、パートナー:1万3800円

*ganas編集長による添削費用も含みます。
*「ganas 流『伝わる記事』の書き方ガイド」(PDF版)を無料で進呈。
*「コロナの夏に学ぼう企画」ということで特別価格。
*8月22日(土)までのお申し込みは「早割」として2000円割引(受講料のご入金が完了していること)。
*受講生の都合により入金後に辞退されても返金はいたしません。ご了承ください。
ganasサポーターズクラブに入ると、講座が終わってからも継続してお得に学べます。 

【定員】

20~25人(先着順)

【〆切】

8月29日(土)

*先着順。ただし定員に達し次第、締め切ります(同じ内容8月の講座は満員御礼となったので、お早めの申し込みが確実です)。
*8月22日(土)までのお申し込みは「早割」として2000円割引(受講料のご入金が完了していること)。
*お申し込みは受講料のご入金をもって完了いたします。

【こんな方におススメ】

・質問できるようになりたい方
・言語化が苦手な方
・ESをうまく書けるようになりたい方
・自己満足の文章を卒業したい方
・NGOや学生団体で広報を担当している方
・社内報を担当している方
・メディアや記者の仕事に興味のある方
・メディアを立ち上げたい方
・情報を引き出せる質問の仕方を学びたい方
・取材を体験してみたい方
・途上国で将来仕事したい方
・国際協力を仕事にしたい方
・学校や会社では学べない“人生を楽しく自由に生きるスキル”を身に付けたい方
・同じ関心(途上国好きが集まります)をもつ人とつながりたい方

【主催】

特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)

【申し込み方法】

「グローバルライター講座受講希望」と件名に書き、ご所属とお名前を明記して、下記のアドレスにご連絡ください。申込書をメールいたします。
特定非営利活動法人開発メディア宛 devmedia.ganas@gmail.com

下のURLからも申込書(ワードファイル)をダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1tbpuMYX1JuIj00JMgGZRoRWt3Hl4rqB5/view?usp=sharing
*お申し込みはご入金をもって完了します。

【講師】

長光大慈(特定非営利活動法人開発メディア代表理事、ganas編集長)
上智大学法学部を卒業後、アジア最大の日本語媒体であるNNA(現在は共同通信グループ)のタイ支局とフィリピン支局を立ち上げる。電気新聞記者、フリーライター、デベックス・ジャパン・メディア部門責任者などを経て現職。合計10年以上の海外在住経験(米国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベネズエラ)、45カ国以上の渡航経験をもつ。青年海外協力隊のOBでもある。ハンモックのコレクター。メディアの仕事を始めて四半世紀が経つ。