2015-11-10

みずほ情報総研、八幡平市および岩手大学と共同で、東アフリカ・ルワンダにおけるリンドウ栽培事業の実現可能性調査に着手

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西澤 順一)は2015年11月、岩手県八幡平市(市長:田村 正彦)および国立大学法人岩手大学(学長:岩渕 明)と共同で、東アフリカ・ルワンダ共和国における、リンドウ栽培事業の実現可能性を調査する実証研究に着手しました。本研究は、八幡平市が地域一体となって栽培に取り組んでいるリンドウの東アフリカ地域における栽培と諸外国への輸出可能性に関して調査するもので、同地域での市場調査や戦略策定に向けた調査・分析、そしてリンドウの栽培実証研究を実施します。

みずほ情報総研では、2015年9月に日本の農林水産業の海外進出を支援する事業「みずほグローバルアグリイノベーション」を立ち上げ、日本ブランドの農産物の栽培や農業機械などの技術移転に関する研究・実証試験を支援する取り組みを開始しました。今回の共同研究では、実験圃場(農地)の提供、リンドウの生育調査・解析など実証試験の実施を担当するとともに、東アフリカ地域にてリンドウを栽培し、諸外国へ輸出するための市場調査や戦略策定支援を行います。なお、本研究の着手に先駆け、当社ではすでにルワンダ共和国における気象データの収集や土壌・水質の分析を実施しており、同国がリンドウ栽培に適した土地であることを確認しています。

八幡平市では、市とJA、生産者が一体となり、一般的なリンドウから「安代りんどう」をはじめとしたオリジナルブランドに至るまで、さまざまなリンドウの育種事業に取り組んでいます。すでにニュージーランドおよびチリにおいて契約栽培を行うなど海外展開も図り、国内外の花卉市場への年間を通じた供給体制の整備も進めています。今回の共同研究では、東アフリカ地域から諸外国へのリンドウの供給可能性について検討するほか、実証試験においてはリンドウの種子、苗の提供、および生産方法確立に向けての情報収集を担当します。

岩手大学では、農学部植物育種研究室において、世界に誇る新しいリンドウの開発を目的に、リンドウの組織培養技術や分子マーカーの開発など、リンドウの育種技術に関する研究を行っています。今回の共同研究では、現地における実証試験の設計および実証試験結果についての評価を担当します。

共同研究の実施により、ルワンダ共和国における気象データ、土壌データ等を蓄積し、日本の農業技術の適用可能性の検証を行うとともに、ルワンダにおけるリンドウの栽培体系の確立、栽培暦の構築を行います。また、今後は、リンドウと他の農作物との輪作体系の確立を目指すほか、2016年2月中をめどに、ルワンダから欧州および日本への輸送試験を実施し、コールドチェーン(低温流通体系)の確立、植物検疫等の手続きの明確化を行う予定です。

みずほ情報総研では今後も、「みずほグローバルアグリイノベーション」を通じて、本共同研究をはじめ、日本の農林水産業のグローバル展開を支援してまいります。

プレスリリース:http://www.mizuho-ir.co.jp/company/release/2015/globalagri1110.html