ブルドーザーに乗るスーツ姿の男たちがアフリカを食いつぶす

おもちゃのブルドーザーにまたがったスーツ姿の“投資家”たちが、巨大なアフリカの地図を囲んでいる。手に持つのは携帯電話。土地とそこにある食料を奪おうと、電話の向こうの相手と商談している――。

これは、国際NGOオックスファム・ジャパンが10月10日、都内の日比谷公園で演出したメディア向けパフォーマンス。「先進国の投資家に奪われるアフリカの食料」の図式をわかりやすく訴えたものだ。

投資家に扮したのはオックスファムのスタッフ7人。おもちゃのブルドーザーや巨大なアフリカの地図以外にも、果物や野菜、本物の現金を用意し、リアリティーを出した。

オックスファム・ジャパンのアドボカシー・オフィサー、森下麻衣子さんは「先進国の投資家がアフリカの土地を奪うことで、アフリカの住民らは食料を失い、貧困が深刻化する。この問題を多くの人に知ってもらいたい」と話す。

開発メディアganasのほか、ロイターやAP、AFPなど海外メディアも取材に訪れていた。(有松沙綾香)