TICAD VIで日本を売り込む「ジャパンフェア」、日清食品や神戸市など100団体が出展

0827japan fair,14141521_940356709407748_2650423144944607249_n第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)でJETROがオープンしたジャパンフェア

第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が8月27日午前9時、ケニアのナイロビで開幕した。日本から企業や自治体など100団体が商品やサービスをPRする展示会「ジャパンフェア」(主催:日本貿易振興機構=JETRO)も公式サイドイベントとして同時に始まった。会場は、TICAD VIの本会議場であるケニヤッタ国際会議場(KICC)の敷地内に建てられたテントの中。初日から大賑わいだ。

出展するのは、カップヌードルで有名な日清食品や、アフリカ東南部の30カ国で貿易する豊田通商などの企業。これに加えて、ルワンダ・キガリ市と情報通信技術(ICT)パートナーシップ協定を結ぶ神戸市や、前回のTICAD Vの開催地である横浜市など行政もブースを出す。

ジャパンフェアの準備は慌ただしく進んだ。オープンを2日後に控えた8月25日の時点でも、ブースに色を塗る作業は終わっていなかった。「準備は間に合わないのではないか」と出展者らも心配したという。

ジャパンフェアのデザイン設計を担当するJETROの職員は「ジャパンフェアのブースの設営は1週間前に始まった。アフリカでの開催なので、準備がギリギリなのは仕方がないと思う」と事情を説明する。

アフリカならではのアクシデントもあった。神戸市の担当職員は「ブースの設営に必要な荷物は7月に日本から送った。ところが2日前の夕方までケニアに着かなかった。他の団体は早めに準備を始めていたが、神戸市は準備がギリギリになり、大変だった」とため息をつく。

国際協力機構(JICA)のジャパンフェア担当者は「日本からの荷物が多かったため、職員一人ひとりが重い荷物を背負ってケニアまで来た」と苦労を語った。

ジャパンフェアはTICAD VI会期中の8月27~28日に開かれる。来場客数はTICAD VIに参加している日本とアフリカの首脳の数と同じ1万人を見込む。