デリーの公立校の教師、コロナ対策と授業の「ダブルワーク」を必死でやりくり

メンター教師を中心に、校長、教員能力開発コーディネーター、教師が参加し、生徒の学びをどう助けるかを話しあっているようす。こうした取り組みは、デリーではコロナ禍以前の2017年からデリーで実施されている。学習向上サイクル(Learning Improvement Cycle=LIC)と呼ぶメンター教師を中心に、校長、教員能力開発コーディネーター、教師が参加し、生徒の学びをどう助けるかを話しあっているようす。こうした取り組みは、デリーではコロナ禍以前の2017年からデリーで実施されている。学習向上サイクル(Learning Improvement Cycle=LIC)と呼ぶ(写真提供:Mentor Teacher Sanjay Prakash from DIET Dilshad Garden, North East District, Delhi)

学校再開も負担は収まらず

ロックダウンの開始からおよそ10カ月後、デリーでは順次、学校が再開していった。

1月18日にまず授業を再開させたのは、10年生(日本の高校1年生に相当)と12年生(高校3年生)。10年生は中学校修了の、12年生は高校修了の統一試験をそれぞれ受ける必要があるため、最優先となった。2月5日には9年生と11年生のクラスも続いた。

だが生徒全員が毎日出席するわけではない。密を避けるため、1クラスの定員は20人まで。登校は義務ではない。学校に行くには親の承諾が必要だという。

教師はいま、いつ誰が登校するか、シフトを日々組んで対応するといった「コロナで生まれた新たな業務」に追われている。

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