独裁政権の弾圧がますます激化するベネズエラ、トランプ大統領の「中途半端なやり方」は許されるのか

ベネズエラ国内でいま、一般市民に対する弾圧がこれまで以上に強まっている。

デルシー・ロドリゲス暫定大統領は、ベネズエラを攻撃したトランプ米大統領にすり寄って延命を図る一方で、国内では「まったく罪のない市民への弾圧の強化」と真逆の対応をとり始めた。恐ろしい「二重人格」。ベネズエラ国内で暮らす市民は震え上がっている。

市民を取り締まるのは、政府の警察組織と政府系の暴力組織「コレクティーボ」だ。この動画は、マドゥロ大統領の拘束を喜ぶ動画を投稿した女性が警察に携帯電話をチェックされ、捕まり、謝罪を述べているところ。

彼女の発言の骨子は下のとおり。

「ニコラス(マドゥロ)大統領、私はこのビデオを届けに来ました。数時間前に投稿した動画を心から後悔しています。悪意があったわけでも、また米国(グリンゴ)を支持しているわけでも、ましてや私たちの国(ベネズエラ)への爆撃を支持しているわけでもありません。

心よりお詫び申し上げます。自分がやった行為を深く後悔しています。

私はテロリストではなく、ベネズエラのいち市民です。米国も支持していません。心から後悔しています。どうかお許しください」

この女性がこの後どうなったのかはわからない。ただベネズエラ人いわく、「警察より恐ろしいのがコレクティーボ。警察も市民を殺すが、生き延びられるチャンスはある。だがコレクティーボはノーチャンス。殺される」。

トランプ政権によるマドゥロ大統領の拘束は国内外のベネズエラ国民を歓喜させた。だが石油の利権を得るだけで、ベネズエラの民主化を進めずに旧体制を残すとどうなるのか。ベネズエラ国内にとどまる市民の命をこれまで以上の危険にさらすことを意味する。