2021-09-16

協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)、候補生・現役・OVまで!

DSC_0086

 

派遣待ちのJICA海外協力隊員/候補生の皆さん、任国への派遣時期が延び延びになって「仕事も辞めちゃったし、どうしようかなあ」「派遣されるまでの期間、何しようかなあ」と悩んでいませんか?

長引くコロナ禍で遠のく出発日。そのやるせない気持ち、私(ganas編集長)もOV(ベネズエラ)ですのでわかります。ですがそれを逆手にとって、不可抗力で生まれたこの期間にスキルアップできるといいですよね! 協力隊員のなかには帰国後に「任地に行く前にもっと準備しておけばよかった」と後悔する人も少なくなりません。そう考えると、コロナ禍はある意味、しっかり準備できるチャンスといえなくもありません!

派遣待ちの時間の有効な使い方のひとつが、現地発の記事(1人称で書くエッセーを想定。もちろん3人称で書くときにも使えます)を発信できるよう、その書き方の基本的なスキルを身につけておくことです。侮るなかれ、書くことは考えること。つまり、少しでも深く任地のことを知りたければ、書くことは欠かせないのです。

では、何をどう意識して書けばいいのか? そんな悩みを解消するのが、途上国に特化した非営利メディアのganasが11月10日~12月15日(毎週水曜日の20時~22時、全6回)にZoomで開講する『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』です。

この講座の対象となるのは、派遣待ちの協力隊員(派遣された方も)&候補生、日本に帰国済みのOV、NGO関係者、途上国に関心のある大学生、バックパッカーなど。途上国発のエッセーを書いてみたい方、コロナ禍が終わったら途上国に行ってそのときに発信してみたい方におススメです。

『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』で目指すのは、書くって楽しい!(書くことは考えること)/こう考えればこんなふうに書けるのか!――などを知っていただくこと。なかでも重視するのは「複眼の視点」で物事をとらえる楽しさ。伝わる文章の書き方そのものというよりも、書き始める前の作業である、何をどう書くかのアイデアの見つけ方&考え方にフォーカスする内容となっています。

協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』はこのため、通常(全8回)のグローバルライター講座の内容とは大きく異なります。伝わる書き方(アイデアの見つけ方ではなく、アウトプットの仕方)を体系的に学びたい/書く力を短期間で上げたい/記事を実際に書いて、それに対する具体的なフィードバックを毎週もらいたいという方は、10月23日~12月11日(毎週土曜日の22時~22時半)に開講するグローバルライター講座(第18期)にお申し込みください。

協力隊の活動は、実は“書くネタのもと”になります。言い方を変えると、書くネタを得るには活動を一生懸命やったほうが得です。なぜなら任地でたくさんの経験を積んだほうが“見える世界”が広がるからです。そのぶんネタの引き出しが増えます。

ユニークな活動(経験)をしてその結果ユニークなネタを手に入れる、ユニークなネタが欲しいからユニークな活動をたくさんする――どちらが先かはともかく、この2つの相乗効果で、任地のことを少しでも深く知れるといいですね! これこそが「書く意義」ですし、また協力隊員が任期中に書くべき理由です。

脱・途上国に対する上から目線。

『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』の日程と内容(予定)

・第1回:11月10日(水)20:00~22:00 *22時から簡単な懇親会(希望者のみ)

「似ているところ」と「違うところ」を探そう。物事には、似ているようでよく考えると違うもの、違うようでよく考えると似ているものがあります。「比較」から見えてくる観察&気づきこそが、ユニークなネタの源泉となります!

協力隊員の場合、任国と日本だけでなく、任国と日本以外の国、同じ国でも別の場所も比べられますよね。もちろん場所だけでなく、旧宗主国の影響、ジェンダー意識、ファッション、人と人との関係なども! タンザニアのカレー、タイのカレー、インドのカレー、ミャンマーのカレーなどを比べてもおもしろいかもしれません。誰もが書かないことを書きたい方に最適!

・第2回:11月17日(水)20:00~22:00

「ビフォーアフター」と「その間」を埋めよう。物事や人のビフォーとアフターを書け、とはよく言われます。ですが、「その間」にこそ、興味深いストーリーが眠っています。ストーリー重視の文章は深みが出ます! 読み手を引き付けます。

協力隊員の場合、任地で地元の人に話を聞くことはざらです。その際に使えるテクニックが、「ビフォーアフター」と「その間」。「その間」が抜けてしまうと内容はスカスカ。「で、何?」となるだけです。そうならないためには「その間」をどうやって考えればいいのか、を学びます。濃いエッセーを書きたい方に最適!

・第3回:11月24日(水)20:00~22:00

受講者同士でインタビューをしてみよう。その際に意識すべきは、これまでに習ったこと。もっといえば、“読み手が絵を描ける”ようにディテールを書くこと(さもないと、本当の意味で伝わったことになりませんよね?)。インタビューでは、知る/深掘りする/読み手が「へー!」と唸る内容を引き出すおもしろさを体験しましょう!

協力隊の場合、任地のいろんな人をインタビューできるチャンスが毎日ありますよね! あいさつを交わすだけで2年間をやり過ごすのはもったいなさ過ぎ。任地では、ご飯を一緒に食べながら、お酒を一緒に飲みながら、インタビュー三昧を! 出発前にぜひ、インタビューする&される練習をしておきましょう。

・第4回:12月1日(水)20:00~22:00

「視点のもち方」をグループワークで学びます。1つの物事も、とらえる角度(視点、切り口)によって違って見えます。複眼の視点をもてれば、文章に厚みが出ますよね! 「ほー、なるほど」と読み手を驚かせる文章を書くのは快感。

同じ国に滞在するにしても、企業や政府機関の駐在員なのか、現地採用などで仕事するのか、留学なのか、旅行なのか、ボランティア(協力隊員)なのか、はたまた現地の人なのか、といった「立ち位置」(これも視点のひとつ)によって“見える景色”は大きく変わります。もちろん、どんな層と付き合うのか、どれぐらい仲良くなるのかによっても! 途上国の田舎で2年暮らせるという協力隊員のメリットを最大限に生かし、オリジナルの視点を見つけませんか? 楽しいですよ!

・第5回:12月8日(水)20:00~22:00

ブレインストーミング(クラスタリング)のやり方を学びます。クラスタリングとは、物事を深掘りしながら、同時にカテゴリー化もしていく手法のひとつ。クラスタリングのコツをつかめば、読み手を「あっ!」と言わせる記事も断然書きやすくなります。クラスタリングの効果もぜひ実感してください!

協力隊員の場合、現地に行って活動すれば、ネタは山ほど出てくるはずです。大事なのは、そうしたネタに自分が気づけるか、それを深められるか。クラスタリングの手法はそうしたときに重宝します。

・第6回:12月15日(水)20:00~22:00 *22時から簡単な打ち上げ(希望者のみ)

質問の仕方の基礎を学びます。情報が欲しいなと思っても、質問の仕方が悪いと、質の高い情報も、またたくさんの情報も得られません。情報の質と量が足りなければ当然、おもしろいエッセーは書けません。

協力隊員の場合、日々の暮らし自体が取材みたいなもの。つまりチャンスは毎日あります! 恵まれたこの環境を生かさない手はありません。現地でそのまま使える質問テクニックを身につけませんか? 貴重な2年間の体験をより濃くし、また人生を変えるためにも(「質問力」「書く力」「発信力」は大げさではなく、帰国後の人生を変える力をもっています)!

*内容は変わる可能性があります。
*場所はご自宅(Zoomでつなげます)
*詳細は参加が確定した方にご連絡します。
*やむなく欠席される場合は、その回の録画を視聴できます。
*新型コロナの状況にもよりますが、ご希望があれば、オフ会を都内で開きます。

『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』の5大メリット!

①書くことを通じて途上国の理解度が深まる!

書くことは考えること。書かずして(考えずして)、短期間で異国の理解度を高めるのは至難の業です。情報をインプットし(現地の人と仲良くなって、たくさん話を聞いて、自分でもいろいろ調べて)、思考を巡らせ、整理して、それをアウトプットするという過程を繰り返すことは、その国を少しでも深く知ることにつながります。理解度が徐々に上がっていけば、協力隊の活動もより成果が出て楽しくなるかも!

②オンリーワンのエッセーを発信できる!

物事は、さまざまな視点(切り口)でとらえたほうが多角的に見られます。イエスかノーかで二極的に考えるのは浅はかですよね? 複眼の視点でとらえると、「こんな見方もあったのか!」といったエッセーを発信できます。ユニーク(独特)な切り口で途上国の物事を考察するのは、自分も楽しいですし、読み手を唸らせます!

③途上国のおもしろさ/深さを実感できる!

好奇心を知識に変えていく作業(書くこと)には終わりがありません。ひとつ知れば、またこれも知りたいという欲求の連鎖にはまっていくのが途上国ウォッチャー。途上国はまた、日本と違って、どんどん変わっていくので、その変遷を追うだけでも飽きません。さらに途上国と一口にいっても多種多様。違いを知ること、その裏に何があるのかを掘っていくのが楽しくてたまらなくなります!

④書くことが楽しくなる!

「書くこと=苦しい」から「書くこと=楽しい」に変わります。書く作業の根底にあるのは、想像(イメージ)を膨らますこと、新しいことを知ること(楽しくないわけがないですよね?)。それをグループワークで体験してもらいますし、ネタや切り口を見つけるための具体的なテクニックも身に付きます。書くことが好きになれば、人生も楽しくなること間違いなし(人生は書くことだらけなので)!?

⑤途上国好きの仲間と知り合える!

ganasが開講するプログラムには毎回、途上国・国際協力に関心をおもちの方(高校生から60代の方まで)がたくさん集まります。こうしたライティング講座はほかにありません。途上国トークで盛り上がるのはもちろん、グループワークを通じて仲良くなれるのは嬉しいですよね。新型コロナの状況次第では都内でオフ会またはオンラインで交流会を開きます。ご希望があれば、森でのハンモック(ラテンアメリカの文化!)体験会もやりましょう(ganas編集長はハンモックコレクター)!

費用

・一般&学生:2万3000円⇒早割2万円
・派遣待ちの協力隊員/候補生:2万円⇒早割1万7000円
ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター:1万8000円⇒早割1万5000円

*10月27日(水)までのお申し込みは「早割」として3000円割引(受講料のご入金が完了していること)。
ganasサポーターズクラブに入ると、講座が終わってからも継続してお得に学べます(講座のお申し込みと同時入会でも、割引を受けられます)。
*派遣待ちの協力隊員&候補生にも3000円の応援割引!
*「ganas 流『伝わる記事』の書き方ガイド」(PDF版)を無料で進呈。
*受講生の都合により入金後に辞退されても返金はいたしません。ご了承ください。
*2022年2~3月に開講する通常のグローバルライター講座(全8回)を、特別割引として3000円安く受講できます(早割との併用可)。 

定員

20人程度(先着順)

〆切

11月3日(水)

*先着順。ただし定員に達し次第、締め切ります。
*10月27日(水)までのお申し込みは「早割」として3000円割引(受講料のご入金が完了していること)。
*お申し込みは受講料のご入金をもって完了いたします。

こんな方におススメ

・派遣待ちの協力隊員&候補生/派遣中の協力隊員
・途上国にこれから住む予定の方/住んでいる方
・途上国を「複眼の視点」でとらえる方法を学びたい方
・NGOや学生団体で広報を担当している方
・途上国や国際協力についてSNSで発信したい/している方
・他人と違うことを書けるようになりたい方
・書くことが苦手な方
・何を書いていいのかわからないという悩みを抱えている方
・文章がうまく書けなくて将来に不安を感じている方
・自分が書いた文章に、「意味がわからない」と言われる方
・グローバルライター講座や77日記者研修に興味があるが、まずは軽めのプログラムを試してみたい方
・就活のエントリーシート(ES)の書き方対策をしておきたい方
・メディア志望の方
・同じ関心(途上国好きが集まります)をもつ人とつながりたい方

申し込み方法

https://forms.gle/LD69BorFG2M39Cjz9

*上のリンクをクリックして、申込書にご記入ください。完了されましたら、その旨をメール(devmedia.ganas@gmail.com)でもお知らせいただくと確実です(お申し込みの際にメールアドレスを誤って記入されますと、こちらからのメールが届きません)。
*メールで受講料の振込先を案内させていただきます。
*お申し込みはご入金をもって完了します。

主催

特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)

ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp
ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas/
メール:devmedia.ganas@gmail.com

講師

長光大慈(特定非営利活動法人開発メディア代表理事、ganas編集長)
上智大学法学部を卒業後、アジア最大の日本語媒体であるNNA(現在は共同通信グループ)のタイ支局とフィリピン支局を立ち上げる。電気新聞記者、フリーライター、デベックス・ジャパン・メディア部門責任者などを経て現職。合計10年以上の海外在住経験(米国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベネズエラ)、およそ50カ国の渡航経験をもつ。青年海外協力隊のOV(ベネズエラ)でもある。ハンモックのコレクター。メディアの仕事を始めて四半世紀が経つ。