日本好き女子大生の夢は旅行会社をつくること! 日本好きが集まる団体と一緒に観光ツアー立ち上げへ

写真左からプラシャンティさん、通訳のルシケシュさん(インド・プネー市内のカフェで撮影)写真左からプラシャンティさん、通訳のルシケシュさん(インド・プネー市内のカフェで撮影)

ティラック・マハラシュトラ・ヴィディハイペス大学に通う日本好きのインド人女子大生プラシャンティ・バテさん(22)の夢は、旅行会社を設立し、日本とインド、お互いの国を行き交う人を増やすことだ。彼女は今、夢を実現するための第一歩として、日本人観光客に、インド西部の街プネー周辺を回る観光ツアーを企画するプロジェクトを立ち上げようとしている。このツアーは、日本とインドの企業をつなげる非営利団体「インド日本ビジネス協議会(IJBC)」の事業の一環で、学生が中心となって企画するもの。プラシャンティさんはIJBCの学生アンバサダーだ。

ツアーの最大の魅力は「高品質・低価格」であること。ターゲットは日本人観光客だ。日本人にもなじみのある「アジャンター石窟群」や「エローラ石窟群」などを訪問する。食事から宿泊、交通手段、日本語ガイドまですべてをそろえたパック型で、不慣れな日本人も安心してインド旅行を楽しめる。8月中旬にはツアーの価格や告知の方法などの詳細を詰める予定だ。

IJBCの名前を出すことでツアーの信頼性を担保する。IJBCの正規メンバーであるインド人ビジネスマンらはたくさんの日本企業と取引してきた実績をもつ。多くの日本人に認められるIJBCがバックにあれば、ツアーのイメージアップにもつながる。

「IJBCは、将来の夢に近づくための大きなチャンスを与えてくれる」とプラシャンティさん。ツアーを企画する学生らは、IJBCからの助言を参考に、企画の立案、グループとしての働き方、組織のマネジメント方法などを学ぶ。プラシャンティさんは、ツアーの企画・運営スキルを磨くことで、夢実現のためのチャンスを得ているのだ。

プラシャンティさんが旅行会社をつくる夢をもったきっかけは、大学1年生のときに日本を訪れ、インド人観光客の少なさに衝撃を受けたことだ。同時に、インドを旅行する日本人も少ないことから、お互いの観光客を増やしたいと思うようになった。観光客を魅了する面白いツアーをつくりたいという気持ちが夢の原点だ。