「ミャンマーを忘れないで」と在日女性が支援呼びかけ、軍事クーデターから2年超

0716タイとの国境沿いにある国内避難民(IDP)キャンプにある学校の子どもたちに衣類を届ける。向かっタイとの国境沿いにある国内避難民(IDP)キャンプにある学校の子どもたちに衣類を届ける。左が大槻さん(写真は本人提供)

ミャンマー料理を楽しむ!

平和を創る会が3つ目に取り組むのが、ミャンマーへの関心を日本人にもってもらうための啓発活動だ。講演会やセミナーの開催・登壇のほか、ミャンマー関連のイベントを紹介したり、ミャンマーの実情を報告したり、SNSを使った情報発信に力を注ぐ。「軍事クーデターから2年超、今なお国軍の空爆に苦しむミャンマー人が直面する状況について、とりわけ日本の若者に関心をもってもらいたい」と大槻さんは話す。

大槻さんが強く勧めるのは、楽しみながら、まずはミャンマーについて触れること。「ミャンマーで起きていることを日本人同士で話したり、またSNSでシェアしてもらいたい。イベントへの参加やミャンマーのレストランで料理を食べるのでもいい。ミャンマーのことを忘れないで、応援する雰囲気をつくってほしい」と訴える。

楽しみながらミャンマーを応援するやり方のひとつが「ヤンゴンかるた」をして遊ぶこと。ヤンゴンかるたとは、クーデターが発生した時にミャンマーに住んでいて日本に帰国した後にプロジェクトを立ち上げた女子高校生らが作成したもの。ヤンゴン市内の観光地やローカルな食べ物や飲み物を写真と短い文でまとめたかるたにして、ミャンマーの暮らしぶりや歴史・文化を紹介している。

こうした遊びをきっかけにミャンマーに興味をもって、悲惨な現状を知って、身近なできることからミャンマーの民主化を支援してほしいという。

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