2023-12-22

ネットに載ってないことを知るのが楽しい! 通訳付きでアフリカ、南米、インド・ラダックを取材してみませんか?

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途上国に特化した非営利メディア「ganas」のリソース(ネットワーク、知識、スキルなど)を最大限に生かし、期間限定でだれもが「ジャーナリスト」として活動できるように落とし込んだ珍しいプログラムがあります。『Global Media Camp』(GMC)。これまでに9カ国(11カ所)で37回開催してきました。いま、2024年2、3月の参加者(社会人、学生)を募集中です。

GMCの参加者は、ジャーナリストになって、アフリカや南米、インド・ラダックで取材し、記事を書き、それをganasのサイトで発信します。そのために不可欠なサポートと学び(準備の仕方、基礎知識を得る方法、取材のやり方、ネタや切り口の探し方、記事の書き方など)はすべてganas編集長から直接得られます。参加者ひとりひとりに通訳(その国の若者)も付きます。

GMCの特徴は、現地で「レクチャーを聞く」「参加者同士のみで話し合う」といった受け身・内輪の内容でないこと。参加者自らが取材し、書いた記事を外に向けて発信します。どこまでも行動的・実践的です。

しかも、参加者みんなで1人の相手を取材するのではありません。基本はひとりひとりの参加者が通訳とペアになって、個別に取材します。だから周りに遠慮せずに、自分が知りたいことをとことん深掘りできます(話もあちこち飛ばない)。

ではganasはなぜ、唯一無二のプログラムであるGMCを運営するのか。原点となっているのは、ganas編集長の学生時代(1989~1994年)の体験です。

途上国、とくにフィリピンをはじめとする東南アジアに当時ハマっていたganas編集長は、新宿の紀伊国屋書店に置いてあったアジア本を読み尽くしても物足りず、自己流で勝手に現地取材を始めました。原稿を書いて、小さな出版社に持ち込んだところ、なんと売れたのです。

このときに強く思ったのが、ただ行くのと取材するのではその土地に対する理解度が全然違うということ。記事を書こうとすれば、現地の人に根掘り葉掘り聞くし、相手が発する言葉について深く考えます。そうなると途上国の深さが少しずつわかってきて、本当におもしろくなるのです。東南アジアへの興味の沼から抜け出せない状態のことを当時、「SEA sick」(東南アジア病)と呼んでいました。

それはともかく、30年以上にわたって、東南アジアに加えて、それ以外の地域の途上国に関心をもち続けられるきっかけを与えてくれたのは紛れもなく、現地取材&記事の執筆・発信でした。いまや、アジア、ラテンアメリカ、アフリカをカバーするメディアganasを運営しています。

GMCは2014年以来、フィリピン(セブ、ネグロス)、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、コロンビア、ベナン、インド(プネー、コルカタ)、タイ、ルワンダの9カ国11カ所で合計37回開いてきました。参加者は合計193人。年齢は18~59歳と幅広いです。

2024年の2、3月の開催地は3カ所。西アフリカ・ベナンの農村、南米コロンビアのメデジン(世界最大の麻薬組織がかつてあった街)、インドのラダック地方と、いずれも取材しがいがあるユニークなところばかり。普通に行くだけでは訪れることのない場所、会えない人たちとひざを突き合わせ、通訳(現地の若者)の力を借りて、いろいろ聞けるのです。取材アポイントもこちらでとります。こんなチャンス、なかなかないと思いませんか?

とはいえ円安に物価高‥‥。逆風が吹きつけるいまだからこそ、他人と違うユニークな方法で途上国に行きませんか? そのほうが有意義です。

インターネットや本、新聞に載っていないことを知る(途上国は知らないことばかりです)。これが取材です。また、聞く(インプット)だけでは、日本に帰国して友人に聞かれたときに「あれ、わかったようで実はわかっていなかったな」と気づくこともざら。細部も忘れてしまいます。貴重な話を自分の中にしっかり刻み込んでおくためにも記事を書く(アウトプット)ことはなによりも有効なのです。

2024年2、3月のGMCの詳細(特徴)は下のとおり。

【〆切1/27】難民・国内避難民・先住民を直接取材する!『Global Media Camp in コロンビア』参加者募集

*日本語または英語の通訳が付きます(スペイン語でも取材可能)。通訳を務めてくれるコロンビアの若者はみんな日本が大好きなので、生涯の友になれます。取材対象はベネズエラ難民、50年以上続いた内戦で戦地から逃れたコロンビア人の国内避難民、無名のスラム、外部の人は通常入れない先住民保護区など。

【〆切1/11に延長】アフリカの農村を泊まり込み取材する!『Global Media Camp in ベナン』参加者募集

*英語の通訳が付きます(フランス語でも取材可能)。農村を拠点にする初めてのGMC。取材対象はブードゥー教(ハイチではなくベナン発祥)、村人の生計手段や意識(たとえば一夫多妻制)、アフリカ最大の水上集落ガンビエなど。サブサハラアフリカ人口のおよそ6割が農村で暮らしています。農村を知ることはアフリカを知る第一歩。

【〆切2/20】チベット文化圏で記者になろう!『Global Media Camp in インド・ラダック』参加者募集

*英語の取材ヘルパーが付きます(ラダックでは基本、英語を使って直接取材します。英語が通じない相手には取材ヘルパーが通訳します)。世界有数の秘境ラダックでGMCを開催するのは初。取材対象は、チベット亡命政府が管轄するチベット人学校、アートでラダックのまちづくりを進めるNGO、体験学習を中心とする革新的な学校、有名な寺院など。チベット文化が残る秘境で取材三昧!

各種割引制度(最大4万円引き)や特典があります。詳細は上の各ページをご確認ください。共通の詳しい説明資料はこちら

GMCの説明会・関連イベントの情報を下にまとめました

【12/22、JICA東京】期間限定のジャーナリストに! 南米/アフリカ農村/インド・ラダックを取材しよう 『Global Media Camp』説明会

【12/27開催】アフリカ/南米/インド・ラダックを「取材」しよう!『Global Media Camp』オンライン説明会

【1/4取材体験イベント】コロンビアのスラムにはどんな仕事があるの? Zoomで住人に直接聞こう!

【1/7開催】「人の情熱に深く入っていけるのは記者の特権」 紛争地・占領地・スラムを歩いたganas記者が取材の楽しさとラダックの魅力を語る

1月については現在調整中です。随時更新します。Zoomを使った個別の説明会もお問い合わせに応じて開いています。お気軽にメールでご連絡ください。

それ以外の募集中のプログラム(すべてオンライン)

【〆切1/3】メディアのプロと一緒に学ぶ!「途上国ニュースの深読みゼミ」(1月)受講者募集

*読み方ひとつで、国際ニュースは劇的におもしろくなります。それを、ganas編集長と一緒に体験・実践してみませんか? 4回のプログラム(毎週1回)とお手ごろ。こんなふうに途上国について知ってから現地に行くとますます興味深いですよね!

【〆切1/5】複眼の視点で海外発のエッセーを書こう!グローバルライター講座「初級コース」(1月)の参加者募集

*ユニークなエッセーを書けるかどうかは「切り口」次第。切り口はどうやって作るのか、それを4回のグループワークで楽しく学びます。楽しさ重視型。途上国に行ったら、他人と一味違うエッセー(一人称の<自分を出す>文体)を書きたい人に最適。書くことで、見える景色が変わります。

【お試しコースのみ追加募集】経済崩壊で生活苦に陥ったベネズエラ人から学ぶ『命のスペイン語レッスン』、11期の受講者募集

*経済が崩壊し、国民のおよそ4分の1が難民として国を去ったベネズエラ。国内にとどまるベネズエラ人からオンラインでスペイン語を学べるプログラム。レッスン料の大半は、ベネズエラ人講師や教材制作者に「報酬」として届けます。「スペイン語を学ぶ=社会貢献」だけではなく、レッスンの質の高さが最大の強み。3年半以上続けており、延べ受講者数(前の期まで)は718人!

【〆切延長 1/19まで】“国境なき日本語教師”になるための実践プログラム(6期)の参加者30人募集、生徒の国籍は17カ国!

*途上国の人たちにオンラインで日本語を教える経験を積みたい方向けのプログラム。生徒の在住国はアジアからラテンアメリカ、アフリカまで17カ国。日本語を教える代わりにその国のことも学べます。

【〆切2/5】「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」第6期(2月10日~8月2日)参加者募集~無料トライアルも

*ミャンマー人を相手に、英語のコミュニケーションを練習したり、ミャンマーの実情も知れます。加えて、孤児院の子どもたちやミャンマーの伝統的な蓮のストールの作り手たちも支援できます。

【〆切2/25】虐殺サバイバーと学ぶ『ルワンダ英語サロン』、第1期生を募集

*ルワンダの多様な顔を、虐殺のサバイバーであるルワンダ人の青年から直接学びながら、同時に英語でコミュニケーションをとる練習ができます。

近日中に募集をスタートする新たなプログラムは複数あります。情報は随時更新します。