コロンビアのスラムに「子ども食堂」と「遊び場」を!内戦の避難民を支援してきたNGO女性リーダーの新構想

コロンビアの国内避難民とその子どもたちを支援するNGOコアパスの代表を務めるサンドラ・プエルトさん。「きょうはインタビューを受けるのが楽しみ」。エステサロンを経営する娘に前日、マツエク(つけまつ毛)を仕上げてもらい、目力ましまし、気合い十分で熱く語ってくれた

学業を断念、「悔しかった」

忙しくても学業と活動に充実した日々を送っていたサンドラさんだが、2018年6月、学費を出してくれていた有力者の経済的事情から援助が止まった。学業を続けることが困難に。

サンドラさんは「大学をやめざるを得なかった。卒業できないことはとても辛かった」と視線を下に落として淡々と語る。お金がない悔しさ、不本意な大学中退。そこに追い打ちをかけたのが、信頼していたパートナーが「かつての恋人に誘われ、米国に働きに行く」と家を突然出ていったこと。同時に、奨学金を受けて大学に進学した娘も「一人暮らしがしたい」と家を去った。

サンドラさんは、ベジョの家賃が高騰していたこともあり、コアパスの活動で通っていたアヒサルに引っ越した。

「アヒサルの女性リーダーの家にはもともと、活動で遅くなった時によく泊めさせてもらっていた。アヒサルでの活動に没頭できる良い機会だと思った」。アヒサルに移り住んだサンドラさんはコアパスの活動に邁進。また、新しいパートナーとの出会いもあった。「私の活動に理解があり、コアパスの事務所として使える物件も提供してくれることになった」

実は「モラ男」、泣き寝入りはしない

活動に理解のある良きパートナーと出会えて良かったと幸せをかみしめ、同居を始めた。ところが次第に、パートナーの男尊女卑的(マチスモ)な行動が目につくようになったという。「女の居場所は台所だ」「活動はするな」と言い始め、サンドラさんが活動するのを嫌がった。

サンドラさんからすれば、活動するためにアヒサルに移り住んだのに、やめることは到底納得できない。こう主張をぶつけると、パートナーは「(活動できないように)事務所を返せ」と脅してきた。

「自分の大切なアヒサルでの活動を否定され、活動を取り上げられることは我慢できなかった」(サンドラさん)。2021年にパートナーと別れた。アヒサルで活動できる自由は自ら守った。「泣き寝入りは絶対にしたくなかった」

サンドラさんの座右の名は「mañana sera bonito(マニャーナ・セラ・ボニート=明日はもっと良くなる)」。自分にも、また“家族“にももっと良い未来が来ることを信じて、サンドラさんの活動は止まらない。

サンドラさんのパソコンにペイントした、サンドラさん座右の銘である「mañana sera bonito」(明日はもっと良くなる)

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