【ガーナNOW!女子大生は見た(3)】ガーナ料理は主食だけで10種類以上! 気候の違いがバラエティを生む

食事の前にはきちんと手を洗う

■ツオザフィ(ティーゼット)

ツオザフィ(ティーゼットという別名もある)は、トウモロコシやソルガム、ミレットなどの粉を練って作る。食感はバンクーやケンケよりもやわらかく、少し水っぽい。酸味はないからとても食べやすい。モロヘイヤや乾燥オクラのスープ、ウェレ(牛の背肉)ととても合う。ブルキナファソと国境を接するアッパーイースト州、アッパーウェスト州、ノーザン州に住む民族の伝統料理だ。

ガーナの北部3州でツオザフィが食べられる背景には、乾燥したサバンナ気候ということもあって、乾燥に強いソルガムやミレットなどが盛んに栽培されてきたという事情がある。地域や民族ごとの主食の違いには、東西南北の気候の差が大きく影響している。

ツオザフィと乾燥オクラのスープ、ウェレ(牛の背肉)の組み合わせ

ツオザフィと乾燥オクラのスープ、ウェレ(牛の背肉)の組み合わせ

主食の紹介はまだまだ続くが、今回はここまで。次回は、コメやヤムイモを使った伝統料理を中心に紹介するので、お楽しみに!

最後に、食前と食後のマナーに触れておく。ガーナの食事は、手で食べるのが基本。不浄とされる左手は極力使わず、右手で食べる。このため、レストランやチョップ・バー(庶民のお食事どころ)には、必ず水の入った桶とせっけんが置いてある。食前と食後は、みんなきちんと手を洗う。ただ、せっけんが手洗い用のものではなく、食器洗い用の洗剤であることにはツッコミを入れておきたい。

1 2 3