コロナ禍のいまこそクラファンを! 苦悩する国際協力NGOをレディーフォーが後押し

レディーフォーのクラウドファンディングサイト。すでに募集が終わったり、目標額を高く設定し直したりしたものも含めて、国際協力の分野の掲載件数は1290件。各プロジェクトにキュレーター(クラウドファンディング実行者の専属担当)がつき、成功まで伴走する。徳永さんは、ソーシャル部門のキュレーターを束ねるチーフレディーフォーのクラウドファンディングサイト。すでに募集が終わったり、目標額を高く設定し直したりしたものも含めて、国際協力の分野の掲載件数は1290件。各プロジェクトにキュレーター(クラウドファンディング実行者の専属担当)がつき、成功まで伴走する。徳永さんは、ソーシャル部門のキュレーターを束ねるチーフ

在日外国人の支援も

日本からできる国際協力の対象は途上国だけではない。徳永さんは「対面のコミュニケーションが減ったいま必要なのは、日本で暮らす外国人に、正しい情報をていねいに伝えること。コロナ禍で新たに生まれたというよりも、以前からあった課題が浮き彫りになった」と述べる。

徳永さんが注目するのは、在住外国人向けに「やさしい日本語」を使ったプロジェクトだ。具体的には、外国人の妊産婦や子育て中の家族に、子どもの発育に合わせた豆知識や居住地域の医療制度などを、定期的に「やさしい日本語」で提供するもの。その名も「きずなメール(やさしい日本語版)」だ。配信は、ラインやメール、ツイッターを利用する。

NPO法人きずなメール・プロジェクトの大島由起雄代表理事は「きずなメール(やさしい日本語版)」の必要性をこう説明する。

「コロナ禍で大きくなったのは『非接触でつながり続ける』ことの意味。対面でなくても、在住外国人の妊産婦や子育て世代にとって必要な情報が、正しく伝わるようにすべき。自治体や医療機関がこれまで取り組んできた多言語への翻訳や医療通訳の活用は、費用対効果がネックだった」

きずなメール(やさしい日本語版)の制作費を募るクラウドファンディングは成功したばかり。募集が終了した時点(2021年1月22日)で224万9000円が集まった。

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