国境なき記者団が発表した報告書の一部。真っ赤の部分は報道の自由度が低い国際NGO「国境なき記者団」(RSF)は4月30日、2026年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち最下位は東アフリカの独裁国家エリトリア。以下、北朝鮮、中国、イラン、サウジアラビアが続く。2024年12月1日〜25年12月1日に殺されたジャーナリストの数は67人にのぼった。
エリトリアは記者を25年拘束
3年連続で最下位のエリトリア(180位)は、「世界で最も長く拘束されるジャーナリスト」がいる国だ。エリトリア初の独立系新聞「セティット」の共同オーナー兼ジャーナリストだったダウィット・イサク氏は裁判も受けられず、また生死さえ確認できない。国境なき記者団は釈放を繰り返し求めているが、エリトリア政府は一切応じないという。
ワースト2(179位)の北朝鮮は、独立した報道機関が存在しない完全統制国家だ。ワースト3(178位)の中国は「世界で最も多くのジャーナリストを拘束する国」といわれ、中国の検閲・監視モデルが周辺国に輸出されている、と国境なき記者団は警鐘を鳴らす。
ワースト4(177位)のイラン(177位)はイスラム政権による弾圧に加え、米国・イスラエルとの武力衝突が報道環境をさらに悪化させた。
ワースト5(176位)はサウジアラビア。2025年6月14日に、王族の腐敗疑惑をSNSで告発したジャーナリストを処刑した。テロ・反逆罪などを理由に死刑判決を受け、2018年から7年にわたって拘束されていた。サウジアラビアは現在も19人のジャーナリストを拘束している。
アフガニスタン(175位)ではタリバン政権下ですべての独立メディアが事実上消滅した。ジャーナリストは“自己検閲”なしには活動できない。また女性ジャーナリストの活動は禁止だ。
欧州でワーストのロシア(172位)は、テロや過激主義を取り締まる法律を武器に、2026年4月時点で48人のジャーナリストを拘束中だ。国外に脱出したジャーナリストも追跡するという。
エチオピア(148位)では、4人のジャーナリストがテロ関連の容疑で3年以上拘束されたまま。またルワンダ(139位)でもジャーナリストの投獄が常態化している。
120位のニジェールは、報道の自由度ランキングで前年から順位を最も下げた国。前年の83位から37ランクダウンした。クーデターで権力を奪った軍事政権とイスラム過激派の武装勢力による「二重の圧力」が独立した報道を壊滅させつつある。














