リッチーエブリデイがアフリカ布マスクを販売、作り手は“生きづらさを感じる日本人女性”

色鮮やかなI・マスク。仲本さんは「I・マスクにはウガンダへの寄付がつく。コロナ禍で内向きになりがちな今、寄付を通じて、自分の国以外のことに目を向けるきっかけになれば」と語る色鮮やかなI・マスク。仲本さんは「I・マスクにはウガンダへの寄付がつく。コロナ禍で内向きになりがちな今、寄付を通じて、自分の国以外のことに目を向けるきっかけになれば」と語る。

元子ども兵にも仕事を!

I・マスクの売り上げの一部は、ウガンダの元子ども兵の社会復帰にも使う。寄付金の送り先となるのは、京都に本部を置くテラ・ルネッサンス。かねてから、元子ども兵が仕事を得て生活できるよう、洋裁や木工、大工などといった職業訓練をウガンダ北部で提供してきた。

実は、テラ・ルネッサンスは新型コロナの感染が拡大して以来、元子ども兵と一緒にマスクを作り、ウガンダ北部の医療従事者や住民にマスクを無料で配ってきた。この活動には、コロナ禍で仕事を失った元子ども兵にテラ・ルネッサンスが報酬を払うことで、彼らの生活を支える側面もある。この活動を応援したい、とリッチーエブリデイは寄付を決めた。

テラ・ルネッサンスによると、40人の元子ども兵がこの活動に参加している。半年間で作ったマスクはおよそ3万4000枚。仲本さんは「1週間に100枚縫う強者もいる。この活動のおかげで、生活が楽になった元子ども兵もいると聞く」と語る。

リッチーエブリデイは、アフリカ布でデザイン性、機能性を兼ね備えたバッグやインテリアアイテムを展開するファッションブランド。ウガンダに直営工房をもつ。看板商品は、アフリカ布を使ったトラベルバッグ。ハンドメイドの商品をつくる職人は都市部で暮らすシングルマザーが大半だ。

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