コロンビア歴13年の日本語教師・羽田野香里さん、日本語や折り紙を学べる日本文化センター立ち上げる!

春のひなたで、日本語を学ぶ生徒たちが百人一首をしているところ(1月に撮影)コロンビア・メデジンにオープンした日本文化センター「春のひなた」で、日本語を学ぶ生徒たちが百人一首をしているところ(1月に撮影)

図書コーナーに茶室も!

羽田野さんの今後の目標は、春のひなたの中に誰でも立ち寄れる「図書コーナー」を作ることだ。図書コーナーには日本に関する、日本語とスペイン語の本をそろえたい。そのため4月30日までクラウドファンディング(CF)を実施している。

「メデジンではスペイン語版の漫画はあっても日本語版の漫画は手に入りにくい。日本史の漫画や、銀河鉄道の夜などの小説の漫画版、ふりがな付きの漫画などを買いたい」(羽田野さん)

漫画だけでなく、本も欲しいという。スペイン語に翻訳された日本の小説、日本の写真集、和食を紹介する料理本、絵本などだ。羽田野さんは「本を読んだ人が日本に行きたいと思い、日本語を学ぶきっかけを作りたい」と意気込む。

CFはすでに当初の目標の40万円を達成した。現在はネクストゴールとして和室を作ることを目指して60万円に挑戦中だ。「和室で茶道のワークショップを開き、より多くのコロンビア人に日本文化への興味をもってもらいたい」と羽田野さんは夢を語る。

「おばあちゃんになったら春のひなたの図書コーナーの司書として、本の貸し出しを担当するのも楽しそう」。2020年に永住ビザを取得した羽田野さんは自分の老後をこう想像している。

コロンビア・メデジン郊外の先住民保護区(カルマタルア)で紙芝居を公演する日本語の生徒たち。先住民にも日本の文化を伝える。同時に先住民の文化も学ぶ

コロンビア・メデジン郊外の先住民保護区(カルマタルア)で紙芝居を公演したあとの日本語の生徒たち。先住民にも日本の文化を伝える。同時に先住民の文化も学ぶ

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