
NLDは国軍を甘く見ていた?
今回のクーデターについてウィンさんはこう持論を展開する。
「(ミャンマー国軍がクーデターに踏み切る前に、アウンサンスーチー氏が率いる)NLD(国民民主連盟)政権にできることはあったはずだ」
クーデターを起こした理由として国軍は、NLD政権が圧勝した2020年11月の議会選挙の集計作業に不正があったと主張する。再三にわたって「不正があった」とミャンマー選挙管理委員会(UEC)に訴えていたが、NLDは取り合わなかった。
これについてウィンさんは「二重投票防止のために、投票が終わった有権者には、日本製の消せない特殊インクで小指に印をつけていた。不正があるという言い分は理解できない。選挙に不正がなかったことを証明する明確な証拠を、UECが国内外に示していれば、軍事クーデターや国軍による虐殺行為は防げたかもしれないのに」と悔しそうな表情をのぞかせる。

「7歳の子どもをはじめ、300人以上のミャンマー国民が国軍に殺されています」と拡声器で呼びかける。彼女がまとうのは、ミャンマーの伝統衣装であるロンジー。Know us more Myanmarのメンバーは、日本滞在歴10年以上の人もいれば、1年程度の人もいるが、みんな流暢な日本語で訴える(東京・池袋)
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