セネガルに熱中するアラフォー女子、専業主婦から市民ジャーナリスト目指す

セネガル・ダカールで取材中の脇田るいさん(右端)。タクシードライバーとして家族を養いながら、国民的スポーツ「セネガル相撲」のレスラーとして夢を追い続ける23歳のセネガル人男性の話に耳を傾ける(彼の自宅で撮影)

知らないこと=新たな扉を開く

「市民ジャーナリストだからできることもある」。脇田さんはこう力強く言う。

たとえばイスラム教のイメージ。セネガルは人口の9割以上をイスラム教徒が占める国だが、「イスラム=テロ」とのイメージを持つ日本人も少なくない。

「セネガル人とかかわってわかったのは、彼らはむしろ控えめで、温かい人たちであること。セネガルで私は、過去に傷ついてきた心がほぐれていくのを感じた。知らないもの=危険ではなく、新しい扉だと伝えたい」

大手メディアが国家としてのセネガルの大きな動きを追うのなら、市民ジャーナリストの役割は、さまざまなセネガル人の生き方や考えなどを丹念にすくいあげることだ。

「彼らの声はきっと、生きづらさを感じる日本人にとっても大きなヒントになる、と自分の体験からも思う。また、人は何歳からでも変われる。それを私は41歳にして痛感した」

脇田さんは8月12日まで、市民ジャーナリストの活動資金としてクラウドファンディングに挑戦中だ。一部の人からは「不快だよ」「きみの失敗を祈る」「きみが学んでいるアッラーも、その道に導いてくれると信じている」「死ねよ」といった悪口がいくつもメールで送られてきたという。

努力すれば必ず報われるわけではない。だが努力し続けなければ報われることはない。12年にわたる専業主婦を“卒業”した脇田さんはいま、「アラフォーでも市民ジャーナリストになれる」という言葉を自ら体現しようとしている。

6月21日に開かれた「アフリカヘリテイジフェスin代々木公園」で出会ったセネガル人らと脇田さん(前列右から2人目)。「セネガル人の中にいると心から笑える」(脇田さん)

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