フリーのメイクアップアティーストに転身したセネガル人女性 「前大統領の親せきも私の顧客よ」

フリーランスのメイクアップアーティストのハディジャ・ンディアイさん(27歳) 。 セネガル・ダカールの自宅で(筆者撮影)

フリーランスで活躍するメイクアップアーティストがセネガルにいる。ダカール在住のハディジャ・ンディアイさん(27歳)だ。弁護士のアシスタントとしてデスクワークしていたときの給料の低さ、男性社会の職場環境、雇われる身として長く働き続けることに嫌気が指したのが転身の理由だ。現在はマッキー・サル前大統領やアブドゥ・ディフ第2代大統領の親せきを顧客に持つ。

最高月収55万円!

ハディジャさんの仕事(インスタグラム)は、アイメイクをしたり、チークをのせたりと女性の顔を美しくすること。朝は卒業式、昼から夜は結婚式と朝から晩までダカール市内を駆け回り、多い日には15人のメイクを1日で担当する。セネガル国内にとどまらず、隣国のモーリタニアやガンビアにも出張する。

「モーリタニアでの仕事が決まった時は嬉しかった。自分自身を誇りに思った」と嬉しそうに当時を思い起こす。

メイクアップアーティストとしての彼女の強みは聞き上手であること。メイクよりも、ハディジャさんとの話を楽しみにやってくる顧客もいるという。「メイクアップアーティストであることはセラピストであること」(ハディジャさん)。また、彼女のメイクブラシは欧州に住む兄から送ってもらう高品質のもの。自慢のブラシを片手に、1回の料金は1万5000cfaフラン(約4100円)からだ。

ハディジャさんがメイクの仕事を始めたのは8年前から。最初は友人の妹や近所の人に声をかけ、顧客になってもらった。「友だちの妹にした初めてのメイクはいま見返すと最悪」と当時の写真を見ながら笑うハディジャさん。いまや、サル前大統領の親せきやディフ第2代大統領の孫、1970年代にセネガル最大の資産家といわれた故ンジュガ・ケベ氏の親せきにもメイクを施すように。最高月収200万cfaフラン(約55万円)に達する売れっ子だ。

ハディジャさんとの会話を楽しむ顧客。顧客との会話はハディジャさんのモチベーションの一つだ(ハディジャさん提供)

ハディジャさんの寝室兼メイクアップスタジオ。出張の際は重い道具を持ち、北はモーリタニア、南はガンビアまで行く。セネガル・ダカールの自宅で(筆者撮影)

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