27歳でダーラを開校したムハンマド・ディアネさん(35歳) 。 セネガル・ダカール県中部ンバオで筆者撮影27歳でイスラム学校(ダーラ)を建てたセネガル人男性、ムハンマド・ディアネさん(35歳)。ダーラの先生であると同時にイスラム教の指導者として社会から尊敬される立場「セーリーン・ダーラ」(セーリーンはウォロフ語で「イスラム指導者」の意)の一人だ。金銭的に逼迫しながらも「コーランを子どもに伝えていくことはお金ではない」と教育活動に励む。
念願のダーラ開校を実現
ムハンマドさんは2018年にダーラ「アンスティチュ・イスラミック・ムハンマディヤ」(動画はこちら)を開校。ダカール県中部のンバオにある彼の学校には、3~14歳まで94人の子どもが在籍する。うち約8割はダーラの中で寝泊まりする。
8月ごろには“サマースクール”を開催し、セネガル国内からはもちろん、スペインやイタリアに住むセネガル人の子どもたちも彼の学校に登校する人気校だ。
「子どもは国の未来。モスクをつくるよりもダーラを建てることのほうがイスラム指導者として重要なことだ」とムハンマドさん。その強い思いからダーラを開校した彼だが、開校した時の年齢はわずか27歳だったというから驚きだ。
ダカール県東部のリュフィスクのダーラで雇われる身として教師をしていた時代に、ムハンマドさんは地道にお金を貯めた。「ダーラを開校するために自分のスマホも売り、お金を作った」。ムハンマドさんは8年前、念願のダーラ開校を実現させた。
ダーラの2階には半屋外の場所にマットが敷き詰められたスペースがある。70人ほどの子どもたちが仲良く寝そべるそこは教室と宿舎を兼ねている。クーラーはなく、机が5つ程度並ぶのみで人口密度も高いのが現状。シャーワーとトイレもそれぞれ1つあるのみだ。

教室と宿舎を兼ねた、ダーラの2階。70人ほどの子どもたちが仲良く寝そべる。テーブルの上に積まれた書物はコーラン。ダカール県中部のンバオで(写真は筆者撮影)

ダーラの外観。住宅地の中に建つ(写真は筆者撮影)














