100メートル男子「T47クラス」のセネガル記録保持者のマメ・ウスヌ・ディオップさん。 セネガル・ダカールにある競技場スタッド・レオポール・セダール・サンゴールでの取材中に撮影セネガル・ダカールの競技場に短距離走種目の陸上選手がいる。マメ・ウスヌ・ディオップさん、26歳だ。生まれつき左手首より先がない彼は100メートル男子の障がい者クラスのひとつ「T47」でセネガルのナショナルレコードを持つ。わずか5年前に競技を始めたが厳しい練習に励み、2028年開催のロサンゼルスパラリンピック出場を目指す。
現役ナンバーワンアスリート
T47クラスの対象となるのは、片腕の欠損や手関節の離断、または片腕の動きに軽度から中等度の機能障害がある選手だ。
7月に開かれたダカール地域陸上選手権大会のこのクラスでマメさんは11秒63を記録した。これはセネガルのナショナルレコードだ。また同年の5月にモロッコ・ラバトで開催されたモハメド6世国際陸上競技大会では3位入賞。マメさんはまさに、T47 クラスでセネガルナンバーワンのアスリートだ。
ちなみにT47 の日本記録は鈴木雄大選手が2026年6月に出した10秒77。世界記録はブラジルのペトルシオ・フェレィラ・ドスサントス選手が持つ10秒29だ。
マメさんはまた、200メートルと400メートルのレースも走る。彼が短距離の競技を始めたのはわずか5年前。いまは週4日、試合前は毎日、ダカール市内の競技場スタッド・レオポール・セダール・サンゴールで練習するという。
「筋力トレーニングをする時は左手(手はないので手首のあたり)が痛む。プロテクターがあれば使いたい」とマメさん。「練習は厳しいけど、走るのは楽しい」と、2人のコーチとともにランニングフォームの確認やレペティショントレーニング(高い強度で走ることで、スピードや心肺機能を強化するトレーニング)、100キログラムのダンベルを使った筋力トレーニングメニューをこなしていく。
食事面にも気を配る。「普段はフルーツを多くとるようにしているよ。チェブジェンはもちろん食べるけどね」と笑う。チェブジェンとは、ご飯と魚、野菜が入った油たっぷりの炊き込み料理のこと。ほぼ毎日食べるセネガル人も少なくない国民食だ。

モロッコ・ラバトで開かれたモハメド6世国際陸上競技大会で3位入賞したマメさん(写真はマメさん提供)














