UNICEFの8月の緊急物資供給量、過去最大の1000トンに

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国連児童基金(UNICEF)はこのほど、この8月に世界各地に届けた緊急支援物資の量が1カ月では過去最大の1000トンに達した、と発表した。これは、貨物用ジャンボ機19便分に相当する量。世界各地で人道危機が相次いでいることを示している。輸送先と物資は下のとおり。

■中央アフリカ
ワクチンや緊急用の食料、井戸を掘るための資材などの物資26トンを供給。マラリアが子どもの最大の死因であるため、マラリア対策を含む医薬品も届けた。

■イラク
北西部で避難生活を送る子どもやその家族のために、緊急用の食料、水、医療品、栄養治療食など500トンの物資を供給。ポリオの感染が確認されたことから400万ダースのポリオワクチンも運んだ。

■リベリア
エボラ対策のために、医療従事者向けのゴム手袋、防護用ゴーグル、防護服のほか、高濃度の消毒用塩素、医薬品など物資248トンを供給。

■パレスチナ自治区
主にガザで、戦闘の被害を受けた病院や診療所に備蓄用の医薬品をはじめとする物資3.5トンを供給。過密状態で避難生活を送る子どもたちを感染症から守るためにワクチンも提供した。

■南スーダン
栄養不良で死の恐れがある5万人の子ども向けの栄養治療食など物資34トンを供給。南スーダンでは2014年、100万人近くの5歳未満児が急性栄養不良の治療を必要とする。

■シリア
シリアには浄水剤や教育キット89トンを、シリア難民が避難するレバノンとヨルダンには保健、教育、給水物資など156トンを供給。