そこのあなたも“社長兼起業家”になれる!? アイ・シー・ネットがインドやセネガルなど9カ国で募集

アイ・シー・ネットがラオスで運営する学研教室のようすアイ・シー・ネットがラオスで運営する学研教室のようす

学研グループの大手開発コンサルティング会社アイ・シー・ネット(本社:さいたま市)がアジアやアフリカなどの9カ国で“社長兼起業家”を募集し始めた。社長兼起業家は、アイ・シー・ネットと一緒に現地法人を設立。自身のビジネスを立ち上げながら、アイ・シー・ネットと学研の事業も進める。アイ・シー・ネット企画営業室の及川由真さんは「現地の経験があり、頑張っていこうという人なら誰でも大歓迎」と語る。

■向こう5年で30カ国に海外拠点

アイ・シー・ネットにとって今回の募集の狙いは、海外にビジネスの足がかりをつくることだ。

同社は2019年9月、学研グループに入った。これによりアイ・シー・ネットは、学研のグローバル展開を一手に引き受けることになった。海外拠点を、現在の6カ国から2025年までに30カ国に増やす計画だ。

アイ・シー・ネットが今回募集をかけている9カ国は、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、インド、バングラデシュ、ネパール、セネガル、南アフリカ、トルコ。社長兼起業家は、このいずれかの国で新たなビジネスを立ち上げ、またアイ・シー・ネットの海外拠点の社長となる。

立ち上げるビジネスのジャンルは自由だ。「小売でも、自動車販売でもなんでもいい。選考では収益性を重視する」と及川さん。売り上げの目安は、立ち上げ後3〜5年で年間数千万円だという。

アイ・シー・ネットの海外法人の社長として進める事業は、日本企業の海外進出の支援、学研教室という塾の運営、介護福祉などだ。幼児向けのワークドリルや玩具も各国にあったものに作り変え、現地の幼稚園や保育園へ売り込んでいく。

社長兼起業家がスムーズにビジネスを広げられるよう、アイ・シー・ネットは万全の体制でサポートする。

1つめのサポートはコンサルティング。社長兼起業家と一緒に事業計画をブラッシュアップしたり、現地法人の設立に向けて伴走型で支援したりする。

2つめは資金だ。社長兼起業家だけでなく、アイ・シー・ネットも数百万円から1000万円を目安に出資する。金額は話し合いで決めるという。

■1カ月で60人超から応募!

社長兼起業家を今回募集する9カ国は、人口が多くて市場規模が大きい国、またはアイ・シー・ネットが過去のプロジェクトで強みをもつ国にした。「だが熱意のある人なら、現在募集をかけている9カ国以外でも歓迎する」と及川さんは言う。

応募する際の必須条件は、海外で起業することへの熱意、行動力、現地の情報、ネットワークの4つをもっていること。ただ「事業に必要なお金を引っ張ってくる力があるかどうかも重要なポイント」と及川さんは話す。

アイ・シー・ネットが社長兼起業家に望むのは、英語力(TOEIC 800点以上)、民間企業などでの実務とマネジメントの経験、会社運営の基礎知識、現地の言葉を話せることだ。

国籍は不問。日本人以外でも、日本語能力試験のN1または旧1級の取得者など、流暢な日本語を話せれば応募できる。

アイ・シー・ネットが社長起業家の募集に使うのは、グローバル企業の転職・求人に特化したサイト「Daijob.com」だ。2020年12月2日に掲載し始め、これまでに60人以上の応募があった。

「コロナ禍で応募が本当にあるかどうか心配した。だが想像以上に好調。海外で起業したいとの熱意をもつ人からたくさん応募がある」と及川さんは喜ぶ。

応募者の多くは30~40代。だが20代後半もいる。JICA海外協力隊のOB・OGや、現在の勤務先で海外展開に携わった経歴をもつ人も。地域別にみると、応募者が最も多いのは東南アジアだ。

Daijob.comでの募集は2021年2月上旬まで。その後はアイ・シー・ネットのホームページで通年募集する。