【Yalla!女子大生のドバイ留学日記⑧】UAEを完全制覇!? 独断と偏見で7首長国をランキング

アブダビ首長国にある観光客に人気のモスク。筆者はドバイの旧市街のスーク(市場)で買った、イスラム教の女性が身につけるスカーフとドレスを着ているアブダビ首長国にある観光客に人気のモスク。筆者はドバイの旧市街のスーク(市場)で買った、イスラム教の女性が身につけるスカーフとドレスを着ている

「アラブ首長国連邦(UAE)にある7つの首長国をすべて行った人なんて聞いたことない」。これは、私がUAEのドバイで通った語学学校で出会った日本人女性(日本企業からの1年の予定で研修中)の言葉だ。5カ月の英語留学を終えたいま、UAEを大好きになった私が、独断と偏見で7首長国をランクづけしてみた。(第1回から読む)

ラクダは親子で40万円

私が好きになった首長国第1位は、首都アブダビを擁するアブダビ首長国。UAEの石油の大部分が昔から採れる場所だからか、街中には裕福さがにじみ出ている。最新の高層ビルよりも、日本でいう昔のデパートのような重厚感がある建物が目に付く具合だ。

住民の多くがUAE人だからだろう(外国人が集まるドバイではUAE人をあまり見かけない)、バスに乗っても停留所の表示はアラビア語のみ。音声アナウンスもない。「どこで降りるかわからない」とそわそわしていた私を見かねて、イスラム教徒の女性2人とバスの運転手が「ここだよ、ここ」と教えてくれた。

アブダビ首長国第2の都市アルアインも面白い。檻に入った数百頭のラクダが売買される「ラクダ市場」があるからだ。

ラクダの世話をするインド人男性によると、ここで売られるラクダは3つに分かれる。1つは、競馬に似た「ラクダレース用」のラクダ、次に「ミルク用」(UAE人はラクダミルクを飲む)、最後に「食肉用」だ。「値段はどれも、母子セットで1万ディルハム(約40万円)だよ」と男性。親子で売るのが普通らしい。

数に圧倒されるものの、どのラクダも表情が愛らしくて癒やされる。私がかわいいなと思うところは、潤った大きな瞳と長いまつげ。つばを吐かれないよう気をつけながらそっと鼻をなでると、思ったよりも毛がふさふさで驚いた。ちなみに生後1週間の赤ちゃんラクダでも身体は結構大きい。

私は留学中に、ラクダのミルクと肉を試してみた。ラクダミルクは少し甘くて油っぽい味。のどごしもこってり濃厚。美味しいけれど、毎日はいらないかな、というのが率直な感想。ラクダの肉は、スパイスが効いた煮込み料理だったため臭みはなく、ほろほろと柔らかかった。ラクダ肉のパテが入ったラクダバーガーもあるらしく、次はこちらも食べてみたい。

ラクダ市場の中には、緑色の草が押し固められてできた直方体のかたまりも山積みで売られていた。ラクダのエサ用だろう。UAEにはラクダに群がるビジネスがあるのだと知った。

アブダビ市の街中のようす。新しい高層ビルよりも、昔からある立派な建物が目に付く

アブダビ市の街中のようす。新しい高層ビルよりも、昔からある立派な建物が目に付く

アブダビ首長国第2の都市アルアインにあるラクダ市場。ラクダの潤った大きな瞳と長いまつげが愛くるしい

アブダビ首長国第2の都市アルアインにあるラクダ市場。ラクダの潤った大きな瞳と長いまつげが愛くるしい

ラクダ市場にあった、ラクダのエサ用の草。緑色の直方体が山積みだった

ラクダ市場にあった、ラクダのエサ用の草。緑色の直方体が山積みだった

ドバイ市内のレストランで食べたラクダ肉の煮込み。スパイスが効いて臭みはなく、肉もほろほろと柔らかく美味しかった

ドバイ市内のレストランで食べたラクダ肉の煮込み。スパイスが効いて臭みはなく、肉もほろほろと柔らかく美味しかった

ドバイ市内のスーパーで売られるラクダミルク。味は少し甘くて油っぽい。のどごしはこってり

ドバイ市内のスーパーで売られるラクダミルク。味は少し甘くて油っぽい。のどごしはこってり

ドバイからアルアインに行く道中の車内から撮った、ラクダを運ぶトラック。荷台からラクダの頭がひょこひょこと動いてかわいらしい。サービスエリアで運転手に聞くと「(競馬のような)ラクダレースに早朝に出ていて、その帰りだよ」と言っていて驚いた。同じようなトラックを何台も見かけた

ドバイからアルアインに行く道中の車内から撮った、ラクダを運ぶトラック。荷台からラクダの頭がひょこひょこと動いてかわいらしい。サービスエリアで運転手に聞くと「(競馬のような)ラクダレースに早朝に出ていて、その帰りだよ」と言っていて驚いた。同じようなトラックを何台も見かけた

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