2019-10-27

【早割1/22】社会問題を自分の足で取材する!『Global Media Camp in インド』参加者募集

GMCインドのトップ画面

 

ガンジス川、沐浴、バクシーシ、サリー、カレー‥‥。インドと聞いて、こんな単語しか頭に浮かんでこなかった方、凝り固まった見方・知識からそろそろ脱却しませんか?

インドのいまを、魅力的なNGOを、本当の社会問題を少しでも深く知りたい方、2020年の3月に“期間限定の記者”になって途上国を取材し、現実のインドでいま何が起きているのかをご自身であぶり出してみませんか?

前回の参加者のひとりはこんな感想を寄せてくれました。「ganasって本当にユニークなメディアだと思います。Global Media Campに参加してみての実感です。オーロラを見に行くよりも人生観は変わります」

「インド」と一口で言っても、一般化・単純化するのは他の国以上に難しいです。なにしろ世界人口のおよそ5人に1人がインド人。5000年の歴史もあります。1991年に始まった経済自由化をきっかけに、一昔前とは“別の国”のように変貌を遂げている最中なのがインドなのです。

取材の拠点となるコルカタは英領時代、首都でした。インドの独立をリードし、またチャンドラ・ボースやラース・ビハーリー・ボースらの独立運動家を輩出するなど、インドの現代史を見守ってきた街。人口密度がインドで最も高いこのメガシティは、急速に近代化を遂げたデリーやムンバイとは違って、“古き良きインドが残る街”“発展から取り残された街”と形容されることもあります。

『Global Media Camp in インド』で取材し、書いた記事は、リライトを重ね、参加者の署名記事としてganasのサイトで読者に向けて発信します。前回は「いいね!」が5000を超えた記事も出ました。ステレオタイプでない取材記事を発信すること自体にも大きな意義がありますよね!

『Global Media Camp』のすごいところは、インドを深掘りする/多角的に見るだけではありません。インプット(取材)とアウトプット(記事執筆&発信)を毎日繰り返すことで、「情報を引き出す力」「要点をまとめる力」「伝える力」など“一生もののコミュニケーションスキル”の向上も目指します。こうしたスキルは、記者としてはもちろん、営業・企画・プレゼン・報告書作成などさまざまなシーンで活用できますよね! ganas編集長も全行程に同行し、マンツーマンで学びをサポートします。

■『Global Media Camp in インド』の概要

◎場所:インド・コルカタ
◎期間:2020年3月22日(日)~3月29日(日)
*2020年3月22日に現地集合(当日着の希望者に限って、コルカタの空港でお迎え)、3月29日に現地解散、7泊8日の現地研修プログラム
*フライトについてはご相談ください(10月18日現在、往復6万円台からあります)
◎料金:学生14万8000円、一般16万8000円
*渡航費(航空券は早めに買われた方が安いです)、ビザ代(約3000円)、保険代(4000円程度)は含みません
*含まれるもの:講習費、宿泊費、取材先への移動費、通訳・ヘルパーの費用、その他取材費用、食事代(朝、昼、夕。飲み物は除く)、特定非営利活動法人開発メディアの年会費
*「学生」料金が適用されるのは、プログラム開始日の時点で大学・大学院・専門学校に在籍されている方
*「社会人限定4日間コース」(3月22日~28日のうちお好きな3泊4日)もあります(8万8000円)
*特典として、2020年春の「グローバルライター講座(東京)」(5万円相当)や「77日記者研修」(5万8000円相当)に無料参加できます
*特定非営利活動法人開発メディアの会員でない方はご入会が必要です(1年間)
◎〆切:2020年2月21日(金)
*2020年1月22日(水)までのお申し込みは「早割」として1万円割引(入金が完了していること)
*ご友人同士で申し込むとそれぞれに1万円キャッシュバック(参加費1万円以上のganas主催プログラムに初めて参加する方が対象)! 早割との併用も可能です!
◎定員:最大8人程度(先着順)、最少開催人数4人程度
◎事前研修:2020年3月上旬または2月中旬、1月を予定(1回のみ。8時間程度)
*参加者の都合を優先し、日時を決めます。ご相談ください
*場所は東京・市ヶ谷のJICA地球ひろばを予定
◎報告会:2020年5~7月を予定(希望者のみ。記事を発信するだけでなく、プレゼンというアウトプットをする格好の機会になります)
主催:特定非営利活動法人開発メディア(NPOメディア「ganas」の運営団体)
問い合わせ先:devmedia.ganas@gmail.com
詳しい説明資料こちら
◎『Global Media Camp』参加規約こちら
◎申し込み方法:お問い合わせいただければ申込書をお送りいたします。こちらをクリックしてもダウンロードできます。ご家族とご相談のうえ、記入した申込書をメールでお送りください。

*途上国で取材し、記事を書き、それを発信する『Global Media Camp』をganasは2014年の春以来これまでに32回(8カ国10カ所)開いてきました。2020年の春(2、3月)の行き先は、インド・コルカタのほか、南米のコロンビア(メデジン)、東南アジアのミャンマー(ヤンゴン)、西アフリカのベナン(コトヌー)があります。4カ国から選べます。

■『Global Media Camp in インド』の基本的なスケジュール(予定)と取材先候補

3/22(日)現地集合
3/23(月)午前:取材、午後:記事の執筆&フィードバック
3/24(火)午前:取材、午後:記事の執筆&フィードバック
3/25(水)終日:記事の執筆&フィードバック
3/26(木)午前:取材、午後:記事の執筆&フィードバック
3/27(金)午前:取材、午後:記事の執筆&フィードバック
3/28(土)終日:記事の執筆&フィードバック、夜:フェアウェルパーティー
3/29 (日)午前:記事の執筆&フィードバック、ふりかえり、昼:現地解散

下のような取材先を候補として考えています(ご要望があれば、お気軽にお問いあわせください)。
↓↓↓
レイプされた女性の自立を促すNGO、妊婦のサポート・教育を手がけるNGO、貧しい子どものための学校を建てるNGO、線路沿いのスラム、起業家、絶滅の危機にある人力車引きなど多数。

■『Global Media Camp』に参加すると得する3つの理由

1)途上国を取材できる!
‥‥『Global Media Camp』は、途上国を本格的に取材でき、記事を書き、それを発信する唯一無二のプログラムです。スタディツアーのように、担当者からレクチャーをひたすら受けるのではありません。参加者自らが自由に質問します(取材では主に英語を使います)。取材は、その国のことを短期間で少しでも深く、また多角的に知る手段のひとつ!

2)スキルアップできる!
‥‥『Global Media Camp』では新しい体験をするだけではありません。ネタ(良い話も悪い話も)や視点(切り口)を見つける力、情報を引き出すために質問する力、物事を掘り下げる力、要点をまとめる力、伝わる文章を書く力など“一生モノのコミュニケーションスキル”の向上を目指します。各回の参加者を最大8人に絞っているため、ganas編集長からマンツーマンでフィードバックを受けられます。頑張った実績として、現地取材をベースにした「署名記事」が残ります。記事には5000以上の「いいね!」が付いたことも。ステレオタイプでない記事の発信にも意義がありますよね。

3)途上国を「複眼の視点」で見られる!
‥‥「途上国=貧困 or 幸せ」などと決めつけていいのでしょうか? 物事に対する見方は立場によってさまざま。『Global Media Camp』では複眼の視点で物事をとらえる方法を学びます。世の中には自分が知らないこと、自分自身で無意識に決めつけてしまっていることがたくさんあります。取材も含め、現地の人と話す時間をたっぷりとっていますので、疑問を直接ぶつけてみてください。脱ステレオタイプを目指しましょう。

*過去32回(8カ国10カ所)の開催実績をもつ『Global Media Camp』はアウトプット重視のプログラム(毎日記事を書いてアウトプットします)です。アウトプットにこだわる理由は、話を聞くだけでは知識の定着率はわずか5%ですが、他人に教えた(伝えた)場合は90%に上るという研究(ラーニングピラミッド)があるからです。20歳を超えたらアウトプット中心の学びに切り替えない限り、インプットしたことは頭に残らず、経験として積み上がりません。自己成長につながるのはアウトプットだと考えています。

■『Global Media Camp』で得られる5つのスキル

1)発見力
‥‥記事を書くには「ネタ&切り口」が不可欠です。毎日の取材ではまず、具体的なネタ探しと格闘します。ネタは、問題や長所を指す場合も少なくありません。ネタ探しの日々は「見つける力」(発見力)を向上させます。

2)質問力
‥‥ネタ&切り口を見つけたらインプットはおしまい、ではありません。関係する情報をいかに集めるかが重要。質問の仕方によって、得られる情報の質・量、ひいては記事の内容・レベルは大きく変わります。取材現場では毎日、記事を書くために必要なたくさんの質問をします。質問力(情報を聞き出す力)を集中的に鍛えます。

3)考察力
‥‥質問による情報収集(インプット)・ブレインストーミング・記事執筆(アウトプット)・講師からのフィードバックを繰り返すことで、物事を掘り下げる体験をします。「これまで見えなかったこと」が見えるようになることも。ここでカギとなるのは、“関係が一見なさそうなもの同士”をつなげて考える発想です(たとえば「宗教」+「SNS」=どうなるでしょう?)。意外なこと・つながりを見つけた瞬間はまさに快感!

4)要約力
‥‥要点をまとめる力もつきます。言いたいことが不明瞭な長い話は、とりわけ社会に出ると聞いてもらえません。内容を薄めずに、いかに簡潔に表現できるか。これは記事(特に見出し、リード)の書き方に通ずるものがあります。要約力はいま注目のスキルのひとつ。これを毎日特訓します。

5)文章力
‥‥カッコいい/美しい文章よりも、いかに伝わるか/読まれるかが大事ですよね? そのテクニックを学びます。文章力はコミュニケーション力の基本。レポートやエントリーシート(ES)の作成にも当然役立ちます。とりわけ最近は、電話よりも、メールを書く機会が増えているだけに、文章で伝える重要性は高まっています。

■『Global Media Camp』はこんな方におススメ(社会人&学生)

◎途上国を掘り下げたい人
・途上国を深く知りたい(世界人口の8割は途上国で暮らしています)!
・途上国の人と深い話をしたい!
・多様な途上国を多角的に見る方法を学びたい!
・途上国で将来、仕事したい!
・貧困、教育、ジェンダー、少数民族、難民、国内避難民、ソーシャルビジネス、NGO、国際機関など特定の分野を取材したい!
・過去(歴史)と現在、未来のつながりを取材であぶり出したい!
・フィールドワークをやってみたい!
・途上国の大学生と仲良くなりたい(友情は、その国をウォッチし続ける「基盤」となります)!
・青年海外協力隊、海外インターン・ボランティアに興味がある!

◎メディア・広報・コミュニケーションに関心のある人
・メディアに疑問を感じるから、自分で取材・記事執筆に挑戦してみたい!
・自分の足で取材した途上国のことを多くの人に発信したい!
・プロのライターになりたい!
・記者の動きを一度体験してみたい!
・「ネタや切り口を見つける力」「質問する力」「深掘りする力」「要点をまとめる力」「伝わる文章力」を高めたい!
・英語やスペイン語、フランス語などを使って、取材にチャレンジしてみたい!

『Global Media Camp』は2014年の春以来、フィリピン(セブ、ネグロス)、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、コロンビア、ベナン、インド(プネー、コルカタ)、タイの8カ国10カ所で合計32回開いてきました。参加者は合計174人。年齢は18~59歳と幅広いです。

大学生の場合、参加者が多いのは慶応大学、東京外国語大学、上智大学、早稲田大学、神戸市外国語大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、東京大学、筑波大学、法政大学、横浜国立大学、大阪大学、北海道大学、立命館大学、中央大学、津田塾大学、東京女子大学、ICU、日本大学、同志社大学、奈良女子大学、茨城キリスト教大学など。文系の学生はもちろん、医学や看護学、都市開発、建築、プラントエンジニアリング、農業などを学ぶ理系の学生の参加者もいます。

社会人ではJICA職員やNGO職員、会社員、大学教授、公務員、医師、看護師、会社経営者、青年海外協力隊の経験者・候補者・志望者、地域おこし協力隊、フリーランサーなどにご参加いただいています。

■帰国後はこんな特典も!
*継続してスキルアップできます。しかも無料で!

・ganas主催の「2020年春 グローバルライター講座」(東京)に無料で参加できます(一般5万円、学生3万5000円相当)。ただし簡単なお手伝いをお願いします。

・ganasのボランティア記者として活動し続けたいとコミットの高い方は、ganas主催の「2020年春 77日記者研修」(東京)に無料参加できます(5万8000円相当)。

■『Global Media Camp』参加者の声(抜粋)

「たった一歩踏み込むだけで、TVで見たスラムに入れるという現実に驚きました。記事という形でアウトプットすることで思考が深まり、また知識として残るんだなと再認識。ただの旅行よりも100倍おもしろい」(高橋祐子さん、社会人)

「短期間でここまで現地のことを理解できるプログラムはない。取材したインド人から『心配だけなら誰でもできる。アクションを起こすことが大切。お前は何をする?』と言われた言葉が心に突き刺さった」(笹田健史さん、社会人)

「インド政府とインドの人たちは、私が思っていたより、しっかりと社会問題に取り組んでいた。表面でしかわからなかった貧困や文化について、取材を通して自分なりの深い視点をもつことができた。これからもインドを多面的に伝える活動を続けていきたい」(上杉桃子さん、学生)

「『取材』という機会を最大限に利用して、インドの濃い部分に触れることができた。取材に同行してくれたインド人ボランティアとも深い話が共有できるので、友情を築けた。3回目だったインド。もっと好きになった」(中山貴久子さん、社会人)

「インドで取材する際に、自分の英語力が課題になるかなと予想していた。けれど英語力以前に、質問がまったく思いつかなかった。これまでいかに曖昧な日本語を使ってきたのかを自覚した」(田中健さん、学生)

「自分の好奇心をここまで追求できるプログラムはない。『記事を書く』という前提があるから、普段なら絶対に聞かないことを質問し、その結果、意外なことがわかる。英語で取材するのもすごく楽しかった」(米田由実さん、学生)

「“小手先の文章力”以上に必要なのは、深くて細かい情報をとってくる『インタビュー力』。インタビューする際に、『たぶんこうだろう』と決めつけないで、なんでも質問したほうが面白くて正確な記事になる。別の国のプログラムにまた参加したい」(山本在さん、学生)

「毎日がおもしろすぎた。そして大変すぎた。あの人にも取材したい、こんなことも知りたいという好奇心と、記事をたくさん書いて発信したいけれどなかなかできないという葛藤。これからも書き続け、自分をスキルアップさせたい」(加藤美希さん、社会人)

「外国人とここまで蜜にコミュニケーションをとったことはなかった。良い記事を書くためには、少しでも多くその国のことを知ることが必須だから、必死に取材した」(成田丈士さん、学生)

■インド(コルカタ)のここが魅力・興味深い!

インドの「魅力&興味深いこと」のごく一部を、社会・政治・経済・文化の視点から下にまとめました(さらっと読むだけでもインドの基本がわかります)。興味深いことが山のようにたくさんあるのがインド。こんなおもしろい国を取材できるなんて、夢のようですね!

☑インドは多言語国家。「国語」はない。ヒンディー語は公用語。話者人口が数千万人を超える言語はヒンディー語以外にも多い。紙幣に17の言語が印刷されているのはその象徴。

☑インド人同士の共通語は英語(連邦レベルで準公用語)。インドで英語が普及したのは英国による植民地支配の結果。皮肉にもそれによってインド人同士がコミュニケーションをとれるようになり、またインド人が世界で活躍できる基盤となった。だがその一方で、植民地時代の言語である英語ではなく、サンスクリット語などを普及させるべきとの意見も。

☑「ひとつのインド」という概念が生まれたのは、英国が支配して以降といわれる。現在のインドを統一した王朝は歴史上ない。ムガール帝国(イスラム教の王朝)は北部・中部・東部を支配したが、南端までは到達できなかった。

☑インドは多宗教の国。国民の80%(8億3000万人)がヒンドゥー教徒。2位はイスラム教徒の14%(人数にすると1億8000万人!)。インドは実は世界で3番目に多いイスラム教徒を抱える国。このほかキリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教などがある。

☑ヒンドゥー教に開祖はいない。経典もない。インドと周辺地域で共有される世界観・価値観の総体がヒンドゥー教。なので異教徒も、イスラム教徒のカースト、キリスト教徒のカーストというふうに位置づけられる。ちなみに不可触民から大統領(インドの国家元首)になった人物としてナラヤナン氏(1997~2002年)がいる。近年は、アイデンティティの強まりを受け、カースト間の対立はより暴力的になったといわれる。

☑仏教はインドが発祥の地。ユニークなのは、仏教は日本やタイなどアジア各地に広まったのに対し、インドでは13世紀初頭にほぼ滅びたこと。しかし反カースト運動の指導者アンベードカル(不可触民出身だが、ネルー政権で法相を務め、インド憲法の法案を作成した)が1956年に始めた「新仏教運動」のもと、不可触民(インド人口の16%を占める)が相次いでヒンドゥー教から仏教に改宗。仏教の滅亡後ほぼ750年ぶりにインドで仏教が復興した。

☑インドの宗教対立といえば「ヒンドゥー教」対「イスラム教」の構図。2つの宗教はもともと融和状態にあったが、ムガール帝国の時代(アウラングゼーブの治世)にヒンドゥー教徒に対する弾圧政策をとった。英国が統治すると、インド人を反英で団結させないために分断政策を推し進める。1947年にインドとパキスタンが分離して独立した際は、新しく引かれた国境付近で殺戮・暴行・略奪が発生。イスラム教徒に寛容な態度をとり続けたとして独立の父マハトマ・ガンディーは翌年、暗殺された。

☑インドは、「非暴力」による抵抗という手法を打ち立てたガンディーを生んだ国。小学校の教室には肖像が掲げられ、紙幣にはガンディーが描かれ、町一番の大通りは「ガンディー通り」、中央広場にはガンディー像が建つ。ただ最近は、ガンディーに対する評価は割れている。なぜなら、インドを束ねるために伝統的な価値観である「宗教的な心情」に訴えたことで、宗教理念が活性化。ヒンドゥー教とイスラム教の対立を生み、インドとパキスタンを分裂させたというのが理由。独立を達成したが、新たな問題を発生させた張本人との指摘も。

☑インドの政治シーンでは、独立から1960年代までは、対英独立運動をリードした「インド国民会議」が圧倒的に優勢だった。ところが1980年以降は、ヒンドゥーナショナリズムを掲げる「インド人民党」が台頭。現在のモディ首相も人民党の出身。イスラム教徒との対立が懸念される。

☑インドは世界最大の民主主義国家。有権者数は6億7000万人。1947年の独立以来、1975~77年の非常事態(強権政治)期を除き、一貫して選挙を実施し、選挙結果に基づいて政権交代を実現してきた。軍事政権や独裁を一度も経験していない(途上国としては珍しい)。545ある下院議席のうち、不可触民に79議席、先住民に41議席を割り当てる(いわゆるアファーマティブアクション)。

☑インド憲法は世界で最も長いことで有名。全部で395条と付則がある(日本国憲法は103条)。インド憲法の中身で特筆すべきは「社会主義的世俗的民主的国家であるべく」と目指す国家の姿を前文でうたっていること。

☑インドは「司法積極主義」の国。公益の観点から、とくに最高裁は汚職問題などに積極的に関与する。2001年には、ガンジス川の支流であるヤムナー川を2年で浄化するようデリー州政府などに異例の命令を出した。ちなみに汚染の原因は、工場排水、生活排水(インドでは「トイレより電話のほうが普及している」といわれる)に加えて「水葬」(動物の死体や人間の遺灰を流す)の習慣も。“魂の浄化(文化)”と“水質の浄化(環境)”が衝突する現実がある。

☑インドには「企業の社会的責任(CSR)」を果たすことを定める法律(会社法)がある。一定規模以上の会社は、直近3年の平均純利益の2%をCSR活動に充てなければならない。

☑開発の文脈でもインドはユニーク。インドは被援助国(二国間援助で最大のドナーは日本)でありながら、ブータンやネパール、アフガニスタン、スリランカ、ミャンマー、アフリカを援助する。国連平和維持活動(PKO)部隊も積極的に派遣。インドはまた、HIV治療薬をはじめとする「ジェネリック薬品」の生産拠点として有名。

☑インドは歴史的に多くの移民を出してきた国。かつては、奴隷制が西欧で廃止された後、サトウキビなどのプランテーションで働く「代替労働力」としてモーリシャスやフィジー、カリブ諸島に渡った。現在はIT技術者などとして米国などに移住する。

☑海外で成功したインド系企業の代表格は、英ロンドンに本社を置くヒンドゥージャ・グループ。インド政府は、経済の打開策として「在外インド人(NRI)」というカテゴリーを作り、印僑からの投資を促すために特別の優遇措置をとった。これが奏功してインド経済は1990年代に入ってテイクオフした。在外インド人がもつ総資産はインドの国内総生産(GDP)の半分に達するとも。「在外インド人省」も2004年に設置。

☑マイクロソフトやグーグルの最高経営責任者(CEO)はインド人。近年は、ITの分野でグローバルに活躍するインド人は少なくない。

☑インドは、表面上は先進国と同じような先端技術の産業を多く抱える。1950年代から原子力開発が始まった。人工衛星も飛ばす。統計・化学などの分野で優秀な研究者をそろえ、先進国からの委託研究も多い。だがその一方で、15歳以上の識字率は71%(UNESCO、2015年)と低い。地域、カースト、ジェンダー格差が大きい。

☑インドは世界一の映画生産国。年間製作本数は1969本(2014年)。国内各地の20以上の言語で作られるのが特徴。キング・オブ・ボリウッドといえばシャー・ルク・カーン。歌と踊りがメインで現実離れした作りが近年、ドイツをはじめ海外でも人気。

☑インドは世界最大の武器輸入国。中国の脅威、ソ連崩壊による印ソ同盟の消滅などが背景にある。安保理常任理事国入りも目指す。

☑超学歴社会。受験戦争は熾烈で、塾に通うのは普通。試験の成績に悲観して自殺する若者の多さは深刻な社会問題。

☑アジア人最初のノーベル賞受賞者はインド人(1913年)。詩人・思想家のラビンドラナート・タゴールだった。タゴールはコルカタ出身。インド国歌も作詞・作曲した。インドを訪れた岡倉天心と親交があった。

☑コルカタは反英運動の中心地だった。チャンドラ・ボースやラース・ビハーリー・ボースらの独立運動家を生んだ。ちなみにラース・ビハーリー・ボースは本格的なインドカレーを日本に伝えたことから「中村屋のボース」とも呼ばれる。米国の音響メーカーBOSEの創始者の父ノニ・ゴパル・ボースも独立運動家。

☑インドが独立した際、東パキスタン(現在のバングラデシュ)が分離したことで、コルカタは経済的に大きな打撃を受けた。

☑インドが英国の植民地時代、コルカタは首都だった。伝統的なインドと近代化が融合されている都市。

☑コルカタではホメオパシーが流行っている。

☑コルカタにはインドで唯一の中国人街がある。ただ近年は縮小傾向。

☑インドは「NGO大国」。貧困をはじめとする社会問題の解決を目指す魅力的なNGOがたくさんある。

■過去の『Global Media Camp』参加者が書いた記事(抜粋)
*『Global Media Camp』に参加するとこんな記事が書けます!! ぜひご一読を。

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■講師

長光大慈(ganas編集長)
途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」編集長/特定非営利活動法人開発メディア代表理事。雑誌「オルタナ」編集委員。上智大学法学部を卒業後、アジア最大の日本語媒体であるNNA(現在は共同通信グループ)のタイ支局とフィリピン支局を立ち上げる。電気新聞記者、フリーライター、デベックス・ジャパン・メディア部門責任者などを経て現職。合計10年以上の海外在住経験(米国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベネズエラ)、およそ45カ国の渡航経験をもつ。青年海外協力隊のOBでもある。ハンモックのコレクター。

■コーディネーター

梶田恵理子(特定非営利活動法人わぴねす代表理事、インド・コルカタ近郊在住)
愛知県出身。高校生のときにオーストラリアに1年留学し、そこでボランティアを経験。「ひとりの力は小さくとも、人が集まれば大きな力となる」と実感し、社会活動に興味をもつ。大学に入学後、中国のハンセン病回復村のワークキャンプに参加。これがきっかけとなって、ハンセン病の新規患者が世界で最も多く、また差別もひどいインドで活動するNGO「わぴねす」(当時の名前は「namaste!」)を2011年に立ち上げる。現在は西ベンガル州を中心に、ハンセン病コロニーが抱える問題を解決すべく、ワークキャンプ、就労支援、教育、啓発などを手がける。

■主催団体:特定非営利活動法人開発メディア

2012年8月17日設立。途上国・国際協力を専門とするNPOメディア「ganas」を運営。下のボードで記事を発信中。キャッチフレーズは「途上国を知る。世界が広がる。」。

ウェブサイトhttp://www.ganas.or.jp
フェイスブックページhttps://www.facebook.com/ganas.or.jp
ツイッターhttps://twitter.com/devmedia_ganas
インスタグラムhttps://www.instagram.com/devmedia_ganas
メール:devmedia.ganas@gmail.com
所在地:埼玉県所沢市下安松521-6-101
電話:080-3432-4844(長光)、04-2968-5350

■『Global Media Camp』の報告会・説明会の全日程
~随時更新します。お気軽にお越しください! 途上国トークを聞くだけでも楽しめます~
*場所はJICA地球ひろば(最寄り駅は市ヶ谷)
*すべて無料です

・11月9日(土)午後6時~7時45分
途上国のイメージをぶち壊す! 2020年春の『Global Media Camp in コロンビア/ベナン/ミャンマー/インド』説明会

・11月24日(日)午後6時30分~8時15分
地球の歩き方に載ってないところを取材すると何が見えるのか?『Global Media Camp inタイ』報告会

・12月6日(金)午後7時~8時45分
最短期間で途上国に詳しくなる方法!2020年春の『Global Media Camp in コロンビア/ベナン/ミャンマー/インド』説明会

・12月23日(月)午後7時~8時45分
(詳細は少々お待ちください)

*個別でのご相談にも乗ります。ご連絡はdevmedia.ganas@gmail.comまで。お気軽にご連絡ください。

「途上国で記者に挑戦した自分をほめてあげたい」。『Global Media Camp』は、参加者にそう思ってもらえるような現地プログラムであり続けたいとブラッシュアップしてきました。2020年の春はぜひ、ベナン/コロンビア/ミャンマー/インドで記者になって、「途上国の生の知識の吸収」と「書く力などのスキルアップ」の2つを実現しませんか?

スラムで取材する参加者。社会問題を少しでも理解するには現場に足を運ぶだけでなく、取材することが有効

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線路沿いに広がるスラム。2019年夏の『Global Media Camp in インド』ではここも取材した

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線路沿いのスラムに住む子どもたち。こうした現実を知らずに日本で生き続けていいのか、見て見ぬふりをするのか。記事を書いて広めることも国際協力のひとつ

線路沿いのスラムに住む子どもたち。こうした現実を知らずに日本で生き続けていいのか、見て見ぬふりをするのか。記事を書いて広めることも国際協力のひとつ

取材の後の記念撮影。取材先の多くは、日本語の記事が出ることでインドの現実と活動について、より知られることを強く期待している

取材の後の記念撮影。取材先の多くは、日本語の記事が出ることでインドの現実と活動について、より知られることを強く期待している

取材はインド人通訳(英語⇔ヒンディー語。中央)抜きには成り立たない。とりわけ貧困層は英語を話さないので、通訳の協力がないと、ただ行っただけになってしまい、記事は書けない

取材はインド人通訳(英語⇔ヒンディー語。中央)抜きには成り立たない。とりわけ貧困層は英語を話さないので、通訳の協力がないと、ただ行っただけになってしまい、記事は書けない

貧困だけでなく、ビジネスマンなど“異なるインド”も取材するのが『Global Media Camp』の真骨頂。このふたりは、本業とは別の活動として、社会貢献活動をしていた

貧困だけでなく、ビジネスマンなど“異なるインド”も取材するのが『Global Media Camp』の真骨頂。このふたりは、本業とは別の活動として、社会貢献活動をしていた

インドの女性に囲まれる取材中の参加者(左)。矢継ぎ早に質問を繰り出す。好奇心が知識へと変換されていく瞬間だ

インドの女性に囲まれる取材中の参加者(左)。矢継ぎ早に質問を繰り出す。好奇心が知識へと変換されていく瞬間だ